ErogameScape -エロゲー批評空間-

resolvedさんのユユカナ -under the Starlight-の長文感想

ユーザー
resolved
ゲーム
ユユカナ -under the Starlight-
ブランド
NanaWind
得点
55
参照数
1720

一言コメント

これは地雷ではない

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

既に設定からしてクソゲーであることはよく理解できていたはずじゃないかと、自分に対して言いたい。なんてバカだったんだ。過去の自分に「金返せ」と言いたい。

夏の森の緑、水によって彩られた青、人々が織り成す配色。
水彩画のような淡いCG、どこまでも透き通った背景。
無駄遣いだったかと考えた。


そうしているうち、いつの間にか私はエロゲーとは得てしてそういうものだと、達観してしまっていたのです。



なぜこのようになってしまったのでしょうか。正直なところネタにならないつまらなさに、発売当初以来ずっと困惑していました。個人的にはキャラクターの作りこみが粗雑でありながら、その描写を正確に行なってしまったがために起きた、なんとも本末転倒極まりない悲劇なのではないかと考えています。七ヶ音学園のクレジットでは葉月サイさんの単独シナリオだったようで、そこそこ楽しめる仕上がりになっていたのですが、やはり同人から商業となると、さすがにボリュームに問題があるということなのですかね。


しかし本作のように、通い妻させておいてなんたるド外道としか言いようがない主人公は、もはや通用しないと思います。というより昔からそんなものは通用しません。なぜならヒロインがヤンデレであると解釈する他ないからです。精神病院かストーカー規制法で警察署に駆け込むべきではないかと思います。


しかし地雷と思いながらも買ってしまったのは、なぜかポスターを見た瞬間に、私の中で唯一無二のゲームとなってしまっていた、はっぴぃマーガレットを想起したからだったと記憶しています。なぜそう思ったのかは分かりません。