絵の雑さや、お世辞にもうまいとは言えない声、異常なまでのシナリオの短さを差し引いても有り余る幼馴染ヒロインの良さを評価したい
ただし、両手放しで喜べるシナリオではない
フラグへし折り男ということで、鈍感な主人公を想像しそうですが、どちらかというと「不器用な主人公」といういい方が正しいような気がします。ヒロインへの気遣いはかなりしっかりしているが、堅苦しいというか固定概念が強すぎてなかなか上手くいかない主人公の成長物語?といったところ。気分の悪くなる鈍感主人公じゃないのでその点は安心していいです。
まひるシナリオの主人公のイケメン加減がすごい。いじめをテーマにしているだけに道中は結構きついですが、まひるのいじめに気づいた主人公の精神的な成長からくるいじめっ子へのあのセリフは一見の価値あり。ただ、後述しているように、シナリオが異常に短いので、幼馴染がいくら「主人公のことが好き」だと紹介されても幼馴染を幼馴染たらしめている「過去の共有」なしでは説得力が弱い。まあ主人公が幼馴染を信用しているなー、と感じる点は日常シーンで随時感じられるので私はそこまで気になってないのも事実。この点を良しと取るかどうかは人を決めるので注意。
悠は、どうしても一つ心に引っかかる点があって、まひるをやった後だとどうしても「主人公が精神的にあっさり成長している」ような気がしてならない。あとまひるが振られるシーンは(俺が気に入ってるキャラだというのもあるが)結構心にきた。このシーンはサブ・モブキャラがめちゃ良いキャラしてたので、良い緩衝になってたと思います。
麻美は・・・特に言及することがない。最初からあんまり存在感のあるキャラじゃないけど、もうそのままいなかったキャラってことにしといてもよかったかもしれません。
メイちゃんは何がしたいのかよくわからんかったルートだった。何度も言うように異常に短いシナリオが原因なんでしょうけど、薬品会社の下りとかなんだったんだろうって思います。
シナリオが異常に短い(1ルート1時間くらい)のでサクっとやれるのも良しだが、新作特攻している人からすればはっきり言って凡作以下と言われるのも仕方ない点はあると思います。まあそれは仕方ない。