いいところ悪いところが鮮明に出てるので好みが分かれる作品かと。自分はかなり悩みましたが・・・
概要としては余命半年を宣言された主人公とシナリオの途中でそれを知ったヒロイン達が残された時間どのように生きていくか、というもの。奇跡が起きたり、突然治療法が見つかったりといったことはなく、そういった現実的な作品、という時点で既に人を選ぶ可能性はあります。ハッピーエンドではないですが、どう生きれば、恋人としてどう過ごせばよりベターなエンドを模索しようと奮闘するのでそういった内容が好きであればおすすめ。
全体的に主人公含むキャラクターの頭が足りない印象があり、主人公に感情移入してどうのというよりは、「「死」をテーマにした作品」の一つとして見てる方がいろいろ気が楽でした。主人公のやる気のなさ加減にイライラする人も少なくないかもしれません。これを「余命半年を宣告されているのにもかかわらずいつも通りみんなに振舞ってるからすごい」と解釈するのは少々無理があるでしょう。人格形成をもう少し考えて欲しかった点があります。完璧な人間ばかりだと物語にならない、というのも一理ありますので細かいこと考えなければ色々と考えさせられる良い作品であると思いますよ。
一昔前のゲームはこういった雰囲気が多かったような気がするので、時代のせいにしてしまえばこういった癖も納得出来てしまいます。時代背景を考慮すれば、「死」を考えるゲームとしては十分良作なのでは、と。最近こんな内容のゲームありませんし、ユーザーもハッピーエンド見る方が良いという風潮になりつつありますので、たまにはいいと思います。
結論としては、個人的には十分良作の域に入るかなって思います。