NTR目的であれば駄作もいいところだと思う。ただそれとは違う意味でなら結構楽しめた。
既に他の人達のコメントにありますが、
「寝取られの学園」というタイトルは不適切でしょう。
まぁ、実際の物語の内容を隠したかったというか、勘違いさせたかったとか。
そういう意図の上にできているタイトルなのかもしれませんが。
このタイトルじゃ、NTR好きな人が興味をもって手をだして憤慨してしまう流れができがちなのは確かです。
私はそもそも、NTR好きではないのです。
逆にここのコメントで内容がタイトルとは異なる物だとしったからこそ
じゃあ、どういう作品なのだろうか?と興味をもってプレイしたくらいです。
ストーリー自体は、個人的にはかなりおもしろかったです。
設定も特殊な学園環境というだけではおさまらない感じがするなーとはおもっていたけど。
刑務所だったというのは意外性もありましたね。
風花→岬→万里→十六夜→真相
という順番でプレイしましたが、
岬ルートの時点でこれって選択肢で世界が分岐してパラレルワールドができているわけではなく
実は全ルートが同時進行しているひとつの時系列でおこなわれているな?ってのはなんとなく感じました。
NTR物になってないというコメントをみた上でプレイしたのもあって
ヒロインルートにはいると視点がヒロインのものになっていてなおかつ主人公がほぼ絡んでこないところからみても、これって黒幕は主人公か?ってのも容易に想像できましたね。
万里ルートまでは、実際大して面白いものではなかったです。
タイトル詐欺よばわりされるだけのことはあるといいますかね。
あっというまに恋人関係になって、なったかとおもったら、ヒロイン視点になって主人公はほとんどでてこない。その間に各ヒロインが堕とされる。というか、人格壊されるだけ。
万里さんに至ってはしょっぱなからあっさりと催眠状態ですしね。
NTR好きな人がやったらそりゃ駄作だといっても仕方なさ過ぎるでしょう。
ただ、その後の十六夜ルートや、主人公の過去も明かされる真相ルートはストーリー自体は結構たのしめました。
躁鬱状態の切り替わり画激しいのが実はそもそも巴と円という双子の姉弟だったっとかいう設定は
ちょいと意外でしたね。
主人公の過去がかたられる真相ルートの展開も結構面白かった。
ただ、催眠術かけるあの先生は結局含みだけもたせて直接対峙せずに結局終わったのは拍子抜けですが。
あと、九鬼殺害の犯人にしても・・・今更のように主人公が巴に唐突にやったか尋ねてあっけらかんと認める返事をしただけでおわりってのも・・・
そんだけかーい
っておもいましたね。
そしておまけでこっそりかたられてるもう一個の真相が個人的には一番衝撃的でした。
主人公が犯した殺人の相手が、父と母だけでなく、千香もだったとは・・・
主人公が風花、岬、万里を貶めてまで守ろうとしていた大切な妹はそもそも主人公にしか見えない幻想だったっていうね。
自ら殺害してしまった、一番大事な物。自分が殺害したことすら認識の外においやって
生きているという幻想をもって、そのために実在している人間を貶めてまで守ろうとしていたとか。
こっけいといえばこっけいな話だけど。
まさか、こういうおちをもってくる作品だとはおもってなかったのでかなり衝撃的でいた。
予想外という意味ではかなり楽しめたわけですけど。
やはりタイトル的に購入する人が期待するものとは異なっているし。
グラフィックもあまりよいとはおもえない。
テキストの誤字も結構みうけられましたし。
衝撃的で予想外な展開で楽しめた点もあったけど基本よろしくない退屈ともえいる部分もあったので
点数としては68点というのも甘すぎる評価といえるかもしれませんね。