魔王の正体は『車輪の国、向日葵の少女(以下、車輪)』の隠しを超えようと頑張りすぎて空回りしていた気がする。だが、個別ルートの改善・駆け引きのスリル・魔王のしぶとさは面白く、総合的には『車輪』と同程度満足できた。
ハルシナリオのための作品だが、花音シナリオはなかなか面白かった。
怖さのベクトルが違うが、魔王や権三に並んで怖いと感じた花音の母。
こういう背筋が寒くなるような黒い人物をつくるのが、るーすぼーいさんは本当に上手い。
ハルシナリオでは最終章の目の離せない展開とスタッフロール後が良かった。