シナリオフローチャートのシステムさえもシナリオの一部に組み込んでいる。シナリオ重視の作品で、明確なゲーム性がある稀有な作品。
シナリオだけ、ゲームシステムだけに注目したら、もっと優秀な作品は幾らでもある。
しかし、A.D.M.S.というフローチャートシステムとシナリオをここまで見事に融合させた作品は他にない。
ゆえに100点をつけた。
この作品以上に「してやられた!」という【ゲーム】にもし出会えたら、この作品の点数を99点にするつもりだが、果たしてその日は来るのか。
PC版にはない声があるのも大きい。さらに主人公の声もあり。
OPムービーが本編の謎解きのヒントになっているアイディアも素晴らしい。
ただピクロスみたいなのだけは泣きたくなった……。
今と違ってネット環境がないし、当時買っていた雑誌にもピクロス部分の攻略がなく、家族にピクロスができる人がいなかったら完全に詰みになっていた。
大人の事情でリメイク版がでる可能性が極めて低いのが悔やまれる。