水月シナリオに感動。凝った演出の丁寧な作品。エロゲーに娯楽性を求める人には向かないかもしれない。※CD-ROM版プレイ済みのため、CD-ROM版と一言感想は同じ。ネタバレ感想に追加要素についての記載あり。
主人公の優柔不断は鼻につくが、他の萌えゲー主人公より置かれてる状況が重く情状酌量の余地はあるので、許せないレベルではなかった。
構成上仕方ないかもしれないが、主人公が遥の見舞いに毎日通いつめ、その過程で水月と付き合うようになった期間が具体的に描かれていないのが残念。
ここの具体描写がないことが、主人公と水月がユーザーにマイナス印象を与える大きな要因になっていると思う。
<以下DVD版の追加要素について>
・穂村愛美のコンシューマ版エンドも追加されたため、病んでいるのか、そうじゃないのかキャラがぶれてしまった。
穂村愛美が必ずしも狂った行動に出るとは限らないとは言え、狂気のONとOFFの境目の描写が弱すぎて説得力がない。
・水月陵辱バッドは蛇足。追加要素を加えないといけないという義務感で加えているように感じてしまった。