ボリュームは前作(R18番外編2巻)と同程度あったが、話にあまり山場がなく感情が揺さぶられなかった。伏線は色々ありそうな感じではある。何度も書いているが、分割するからには全編通して面白いのは勿論、1作ごとに確実に楽しめるポイントは欲しい。あと今回で番外編を含めて1つの話であることを確信。本編だけ追っても厳しい。R18だけならいいが【番外編】という本編とは関係なさそうなネーミングにしたのもマイナス印象になり始めている。
今回の伏線で目立ったところは
・本編2巻初出の桜そっくりの子が陽華の回想として、1回だけ立ち絵と名前【ケイリー】が出たこと。
・澪の眼帯のデザインがR18番外編2巻とまた違う第3のデザインになっている。
・喫茶店「月舎夢FFULE」編再び。但し桜視点ではなく、貴城りん視点で話が展開。
・「月舎夢FFULE」のオーナーの正体は?
・綴莉が過去に澪と何かあって澪に対して腫物を扱うような描写(選択次第では見られない)
今回は一言でも書いた通り話がそこまで楽しめなかった。
今回はオラクルが2つ(2週分)ある。
最初のオラクルはウサギは実は2羽いたというトリックでルナにやりこめられる。
次のオラクルは部員全員の鍵を集めるのを、陽華自身の分の鍵を見落としたと思わせちゃんと忘れてませんでしたよと陽華が反撃。
というのが見せ場っぽいんだが、最初にやりこめられた時の悔しさが全然足りなくて「ふーん」で終わってしまう。
前作はここまでぴっちょんを苛め抜くか!?という悪辣さに感情をゆさぶられたが、
今回は最初のオラクルの失敗時に、遊仁がわーわー言いながら数クリックで2羽のウサギに食べられるだけ。
(しかも食べられている途中のCGも全年齢だからかなし。)
ここの描写をしっかりしていれば、次のオラクルは失敗できないという陽華に感情移入しやすいし、
2回目のオラクルも失敗したかと見せかけて実は成功していたというときもカタルシスを強く得られたと思う。
何度か書いているがこのシリーズは感情移入できる描写が弱いことが散見されるのがウィークポイントだと感じる。
常にR18番外編2巻くらいの描写だったら名作なのだが……。
2回目のオラクル終了後前触れもなく始まる喫茶店「月舎夢FFULE」編。
昨日は歓迎会だったということから本編2巻の続き。
今回は学園編より喫茶店編の方が、キャラが立っていて話としては面白かった。
が!この内容まで本編2巻に入れても良かったのでは?という感情が先に立ってしまった。
次回も本編を出す予定だそうだが、本編で今のところ当たりがないのでプレイはするとは思うが正直不安。