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redtintさんの誰も知らない天体への涙 本編2巻の長文感想

ユーザー
redtint
ゲーム
誰も知らない天体への涙 本編2巻
ブランド
ANAGRAM
得点
25
参照数
825

一言コメント

今回は酷い。擁護できない。30分程度と短いのは勿論、見所が全くない。公式Ci-enで書かれている製作者の熱い想いを応援したくてハードルを相当下げたが、それを余裕で下回り地べたに付くか付かないかの低さにハードルが転がっている状況に驚愕。いくら台所事情が厳しくても、これはユーザーへの裏切りだと思う。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

いきなりシナリオネタバレ……と言うかそのまま紹介。

桜が住み込みバイト採用されたお店「月舎夢FFULE」に向かう

桜が店の入り口の「CLOSED」を「OPEN」に変えて入店。
「入口に鍵がかかってないし、私のバイト初日なのに店がお休みなのはおかしいよね。」
と言いながら。

誰もいない店内で桜居眠り。
しばらくしてOPENの表示を見たお客さんが続々入ってきて桜テンパる。

4人の店の先輩方が颯爽とやってきて、オーダーをこなす。

閉店後桜の歓迎会が開かれ、お互いの自己紹介や店のことをひとしきり楽しく会話。

桜「この店で楽しくやっていけそうだな~。」
お・し・ま・い♪


マジでこれだけ。
キャラは良かったので、
数日でも桜が新人研修を受けながら働くシーンがあるだけでも印象はかなり違った。
(あまりにの短さに本編1巻のように隠し要素があるのかと、
何度か最初からプレイし直したり、タイトル画面のあちこちをクリックしたりした・笑)

今作は体験版レベルにも達していない。キャラ・設定紹介だけという感じ。

公式Ci-enでは「3巻からはボリューム増えます」と言っているが、
倍でも1時間ちょい、3倍でも2時間には満たない状況。

1巻当たりは安いと言っても今作までで計3本1,620円(8%消費税込み)を払っている。
既に同人ソフトではある程度のものが遊べる金額。

このシリーズは現在は面白くて買っているというより、
今後に期待して買っている人が多い状況だと思うので、
想いだけで突っ走らず、応援しているユーザーをがっかりさせない分割を真剣に検討した方が良いと思う。