PC版プレイ済み。追加の雛形真由シナリオである「結姫編」は、雛形先生の謎の種明かし。更に精神を抉る描写も力が入っているため、PC版プレイ済みの人も読む価値あり。Vita版は小さい画面に細い字のフォントで、文字が読みにくい。あと、ボーカル曲とそれらのインストは総入れ替え。しほりさんの『君笑みの華』がないのは個人的に悲しい。PC版未プレイの人は、VitaかPS4があるならこちらがオススメ。長文はPC版のネタバレも有り。
プレイ時間はPC版のシナリオは殆どスキップしてかかった時間。
Z指定(18禁)だけあって、PC版のシナリオやCGは殆どそのまま。
スキップ利用なので見落としがあるかもしれないが、
鼎シナリオは鼎の母親の彼氏が鼎に肉体関係を迫る設定が、
鼎に刺青をいれる設定に変更になっていた。
新規の結姫編は既存ヒロインに負けないエグさと、
雛形先生が最後に消えたり、
鹿の角が生えたりする理由の種明かしが両立している良シナリオ。
ボーカル曲変更や細かい設定変更はあるものの、
祝姫完全版と言って良い内容だと思う。
<PC版一言感想・再掲>
竜騎士さんの過去作の中では『ひぐらしのなく頃に』に1番近い。
良くも悪くも竜騎士節は薄め。
キャラクター造形は相変わらず上手いので、充分楽しめた。
でも竜騎士キャラは若人より大人が好きなので、
今作の登場人物は基本若者だけなのは残念。
大人キャラが沢山でる作品を次回は希望!
<PC版長文感想・再掲(一部改変)>
メインヒロイン・十重の設定が、
keyの某作品に似通っていたのは気になったが、
全体的に楽しめた。
ヒロインは全員可愛くて満足。
シナリオはメインヒロイン・十重以外の3人の方が、
竜騎士さんお得意の現実社会の問題と絡めた話で、
没頭して読み進められた。
特に椿子は最初のバッドエンド編で、
椿子の抱える問題が全く分からず、
解決編で初めて判明してから夢中で読み進めていった。
残念な点は、
主人公の涼が完璧超人すぎて、
イケメンだとは思うが魅力という点では弱いこと。
ご先祖の睦が鈴女とムキになって遊びの勝負をするようなお茶目な面が、
もう少し涼にもあったらなぁ。
事実上一本道で、なおかつ純粋なハッピーエンドがなかったことも残念。
フルプライスでも良いから、
各ヒロインの個別エンドが欲しかった。
ヒロインたちが魅力的だけに、
個別エンドがない点に無念が募る。