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redtintさんのハルウソ -Passing Memories-の長文感想

ユーザー
redtint
ゲーム
ハルウソ -Passing Memories-
ブランド
Campus
得点
70
参照数
366

一言コメント

女の子たち、声優、CG、Hシーンの豊富さはとても良かった。主人公の嘘を見抜く能力設定の使い方がもう一歩なのと、シナリオ構成が少し惜しい。テキストウィンドウの表示消去機能がないのは驚き(修正パッチが出た模様)。値段分は楽しめたので、とりあえず『ナツウソ』も予約した。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ウリと思われる主人公の嘘を見抜く能力は、
マイナーコンシューマ作品『Lの季節2』の方が使い方が上手く、
残念に感じてしまった。
嘘を見抜く能力はこういう毒気のない純愛作品で上手く使うのは難しいか。

最後に理由のネタばらしがあるとは言え、
主人公が桜月への態度をハッキリさせないまま、
必要分以上にヤりまくり、果ては桜月と同棲までするのは引いた。
主人公が誠実系のキャラ設定なので余計違和感。
普段真面目すぎると周囲に言われている主人公の
ヤリチンぶりが不快で、同棲の辺りで積む直前だった。
Hシーンを満遍なく多く入れるため、
こういうシナリオ構成になってしまったのかと邪推してしまう。

ヒロインたちは全員かわいくて、『ナツウソ』も予約してしまったほど。
このライターさんは選ばれなかったヒロインの描写が上手い。
葵、エリスの幸せになった姿が見たくなる。
帝堂先輩もどういう風に恋仲になるか気になる。
桜月の恋に破れた姿も、きっと描写が切ないだろうから見たい。
(↑我ながら根性ねじ曲がってるな・笑)

システムはテキストウィンドウが消せず、
濃度で調整しないといけないのが最悪。
濃度を濃くしないとテキストが読みづらいことが多い。
だが、ずっと濃くしているとHシーンでは構図的に
肝心なところがテキストウィンドウに隠されてしまう。
それで読みづらいことに目をつぶって、
濃度を1番薄くすれば暗転時のテキストが全く読めないという……。
テストプレイして、誰か1人はおかしいと思わなかったのだろうか。
(修正パッチがあるようだが、気づいたのはクリア後だった。
プレイ開始の2016年1月頃にはこのパッチなかった……。
公開日がいつからか公式に記載がないので不明。)

相当エロゲーはプレイしてきたが、
テキストウィンドウ設定を10回以上変えたのはこのゲームが初めて。