竜騎士さんの過去作の中では『ひぐらしのなく頃に』に1番近い。良くも悪くも竜騎士節は薄め。キャラクター造形は相変わらず上手いので、充分楽しめた。でも竜騎士キャラは、若人より大人が好きなので、今作の登場人物は基本若者だけなのは残念。大人キャラが沢山でる作品を次回は希望!
メインヒロイン・十重の設定が、
keyの某作品に似通っていたのは気になったが、
全体的に楽しめた。
ヒロインは全員可愛くて満足。
シナリオはメインヒロイン・十重以外の3人の方が、
竜騎士さんお得意の現実社会の問題と絡めた話で、
没頭して読み進められた。
特に椿子は最初のバッドエンド編で、
椿子の抱える問題が全く分からず、
解決編で初めて判明してから夢中で読み進めていった。
残念な点は、
主人公の涼が完璧超人すぎて、
イケメンだとは思うが魅力という点では弱いこと。
ご先祖の睦が鈴女とムキになって遊びの勝負をするようなお茶目な面が、
もう少し涼にもあったらなぁ。
あとはミドルプライスのせいか、
事実上一本道で、なおかつ純粋なハッピーエンドがなかったこと。
フルプライスでも良いから、
各ヒロインの個別エンドが欲しかった。
ヒロインたちが魅力的だけに、
個別エンドがない点に無念が募る。