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redtintさんのローズガンズデイズ シーズン​2の長文感想

ユーザー
redtint
ゲーム
ローズガンズデイズ シーズン​2
ブランド
07th Expansion
得点
80
参照数
892

一言コメント

シーズン1で残念だった箇所が改善されていて非常に面白くなった。テンポも良く、飽きずに読み進められる。作中の日本人評がフィクションとは言え、賛否両論を巻き起こしそう。なお『彼岸花の咲く夜に』と違い、シーズン1(前作)も収録されている。長文はシーズン1の内容にも触れている。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

対抗勢力とのパワーのドンパチが主だったシーズン1に比べ、
シーズン2は各勢力の思惑や陰謀が中心で、より自分の好みに近づいた。

ローズ、ウェイン、リチャード以外のプリマヴェーラメンバーは、
2部ではかなり活躍が減っているのは要注意。

シーズン1で
・バトルが強いキャラの力任せ
→新キャラのオリバー、チャールズ、ニーナは各人の長所で連携して戦う

・日本人が西洋風の通名を生きるために使う悲哀を感じにくい
→ニーナの方言丸出しの喋りと、“ニーナ”という通名のアンバランスさで感じられた。

・意外性のある大人キャラがいない
→アマンダのケイレブ(敬礼寺)への愛情と、プリマヴェーラを守ることの
相反する2つを情に流されず、冷静に切り離せる姿。

と個人的な不満点はかなり改善された。

今回引っかかったのは新キャラ・ラプンツェルが、若いのにあまりにも有能すぎること。
レオは経歴的に抜群に有能でも納得できた。
シーズン3以降で明かされるであろうラプンツェルの経歴や正体が、
有能である根拠として納得できるものでないと、少し興醒めするかもしれない。