【ネタバレ指摘により一部変更】前作とは少し切り口が変わっていて良かった。(前作と同じ題材も一部あるが。)シナリオの質のバラつきが軽減されたのも嬉しい。コミカルな話や、前作の特定キャラのアフターエピソードが半分くらいで、続編というよりファンディスク的な印象。前作に続き最終話のシメが弱かったのが惜しい。長文は前作・第一夜のネタバレもあり。
ちょっと説教臭いところが人を選びそうだな~と思いつつ、個人的には概ね満足。
一生懸命な子や成長をみせた子には救いがあり、
度し難い外道にはキッチリ報復があるという勧善懲悪に落ち着くのが良かった。
演出力は優れているので「どうだ推理してみろ!」みたいな大仕掛けや挑発はやめて、
ベタなくらい展開が読める話の方が竜騎士さんには合っていると感じた。
前作はいじめばかりという批判を竜騎士さんが目にしたのか、
今作のいじめエピソードは第6話と第7話のみ。
第6話は榊由香里のいじめをなくすことを決して諦めない“漢っぷり”が清々しい。
しかし第7話は彼岸花の過去話ということで期待したが残念なでき。
小学生とは思えない達観したいじめられっこの少年と、
当時感情というものを理解できなかった彼岸花という組み合わせは悪くないが、
少年はいじめを受けていることに葛藤や憎しみなどのマイナス感情を殆どみせないため感情移入できず、
彼岸花が感情を理解した理由も弱い。
1番面白かったのは第4話。
すぐわかるとはいえミスリードや展開がまとまっていて、
何より新谷ナフミの狂いっぷりが凄い。
前作の変態教師・金森を超える変態教師(しかもショタコン女教師)を
まさか次作でみられるとは思わなかった(笑)。
第5話もシンプルながらも友情に感動できる話。
みちると岡田智子の交流シーンは3倍以上盛ってくれたら、もっと良かったが。
智子はこの話だけで使い捨てるにはもったいない良キャラなので再登場希望。
全体を通して悪くはないけど、早くもネタ切れ感はあるような印象も同時にする。
実際毬枝は“妖怪めそめそさんとしての活躍”は今回皆無。
学校の人間を呪うエピソードがまだ出てない八妖怪(怪談)が
事実上あと1人(キョウ)だけで苦しいし、
かと言ってどんどん八妖怪以外の妖怪(怪談)が出たら、
今の八妖怪の人間関係のバランスが崩れてしまいそう。