コミック2巻まで既読。コミック2巻は弐話の途中までの内容。参、四話が連続で外れだったので、しばらく積んでいたがようやくコンプリート。大外れは参、四話だけだった。あとテーマが殆ど全部同じなのも集中を欠く原因。しかしながら彼岸花と毬枝の凸凹コンビは魅力的だし、人間の暗部をエグく描いてから光明を与える竜騎士節は健在。ただ、第二夜以降も話が広げられるかは疑問。長文は比較のため『うみねこのなく頃に(以下、うみねこ)』の内容に触れているので注意。
既に何人もの方が言及されているが、ほぼ全編イジメがテーマ。
うみねこの幻想描写による人間の暗部を描いているのと似ている。
うみねこが大人もいて色々な暗部・葛藤があったのに対して、
小学校が舞台のため“いじめ”だけに特化してしまっているため深みがないのが残念。
学校妖怪という設定のため、
第二夜以降も同じマンモス小学校が舞台であると考えると同じことの繰り返しになりそう。
現に今作も参、四話は何とも半端な内容になってしまっている。
参話は彼岸花が出てきて「これから解決に向かうのか!?」というところで終了。
四話は冒頭10分で犯人丸分かりだし、話も30~40分程度と異様に短い。
「さくたろう(さくのしん)を出したかっただけ!?」と突っ込みたくなる。
キャラ造形面はさすがで、メインの彼岸花と毬枝は魅力的なキャラになっている。
残酷で気まぐれだけど、実は天邪鬼で覚悟を決めた人間には慈悲深い彼岸花。
気まぐれな彼岸花に振り回されながら、ここぞというときに彼岸花の手綱を握り、
自分の生前の過ちを学校の子たちに繰り返させないため奮闘する毬枝。
オムニバス形式で彼岸花と毬枝と保健室の先生以外、
ほぼ登場人物総入れ替えであるので、メインキャラが魅力的なのは重要。
でも榊由香里は男前の良キャラなので再登場希望。
ちなみに第壱話は漫画版の方が演出が上。
金森先生にされている仕打ちを毬枝が周囲の誰にも相談しなかったことを、
金森先生が凄い顔芸をしながら、毬枝のとった対応を1つ1つ「ぶっぶ~!!」
と否定するときの凄みが半端なかった。