原作に登場する女の子を主人公である京介が攻略する(実妹の桐乃は例外)ギャルゲーに仕上がっている。シナリオのできの差が激しいのが難。原作で京介と恋仲になりそうにないキャラほどシナリオが面白かった。原作で起こったできごとを知っている前提で話が進むので、原作6巻まで読むことを推奨。原作4巻までの内容のアニメを見ているだけでもついていけると思うが、5・6巻のネタバレがあるので注意。長文は原作のネタバレ少しだけあり。
人気があると思われる黒猫シナリオが酷い。
伏線も露骨過ぎる上、黒猫と京介が同じような問答を延々と繰り返してイライラした。
黒猫ファンはかなり不満が残ったのではないだろうか。
逆に1番良かったのは加奈子シナリオ。
原作では加奈子と仲良くなる可能性はかなり低いので、
ゲームならではのifシナリオとして充分役割を果たしていた。
加奈子はLive2Dでぬるぬる動かなかったのが残念。
※設定資料集の伏見つかさ氏のあとがき情報によると、
あやせシナリオと加奈子シナリオは氏の書き下ろしとのこと。
原作者の書き下ろし2編が1番面白かったのはさすが。
加奈子にないのが残念と言いつつ、Live2Dは微妙だった。
普通の立ち絵に比べて動きがある分目新しいのは認めるが、本当に動いている"だけ"。
しかも「ツーショットシステム」というリアルタイムで選択していくシーンだけに使用。
動きを観察すると「ツーショットシステム」の正解のヒントになるなどのもうひと工夫が欲しかった。
キャラゲーにしては分岐が複雑だと感じた。
今('11年2月)なら大方攻略がネットで出揃っているので減点対象にはせず。