短編ながらも構成が丁寧で心に響く一作。サイドストーリーのドラマCDも含めて1つの作品。ドラマCDの原作である小説版既読なので、ドラマCDは細かい箇所がカットされているのが気になった。但し声が付いたことによる臨場感は良い。できればサイドストーリーもフルボイスでキネティックノベル化してほしかった。
人口が激減するほどの大戦の後が舞台。
忘れられた都市に取り残されたプラネタリウム解説員ロボット・ゆめみと過酷な戦後を生き抜いてきた若者の話。
ゆめみが語る大戦前の人類の明るい未来と、現実の大戦で荒廃してしまった世界との落差がやるせない。
プラネタリウムを出た後は、ご都合主義が目立ち序盤~中盤に比べ失速した。
同梱のドラマCDは本編の過去と未来のサイドストーリーがあり、完成度が非常に高い。
本編とドラマCDで1つの作品と言っても過言ではない。
一言でも書いたがドラマCDは細かいところがカットされているのが残念だったが、『星の人』の最後は良質なエピソードが追加されているのが◎。