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redtintさんのひぐらしのなく頃に絆 第四巻・絆の長文感想

ユーザー
redtint
ゲーム
ひぐらしのなく頃に絆 第四巻・絆
ブランド
Alchemist
得点
88
参照数
758

一言コメント

原作(PC版)とDS版の1~3巻プレイ済み。PS2版の完結編である澪尽し編の1部と3部が祭囃し編の焼き直しだった以外は概ね満足。特に南井巴サイドのシナリオの完結編である澪尽し編の2部は、巴を中心とした刑事たちの熱さに夢中で読み進んだ。……だが、この澪尽し編2部はボイス一切なし。本当に惜しい。DSよりPSPで出してほしかった……。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ボイス付きシナリオは
「序章」「祭囃し」「賽殺し」「言祝し」でパートボイス。
こう書くと殆どボイスがあるように見えるが、カケラつむぎがボイスなしなので、
実質全体の半分くらいだけがボイス付き。

「祭囃し」「賽殺し」は原作でプレイ済みだったが、ボイスが付くとまた違った味わいがあった。
大石役の茶風林さんと、梨花の母役の大原さやかさんが特に印象的。

澪尽し2部はボイスなしに加え、登場人物で立ち絵ありのキャラが少なすぎるのもイタい。
良親父キャラが沢山いるのに勿体ない。

言祝しはかなりSF要素が強いが、本編もSF要素があるので許容範囲。
おおまかな結末は本編で分かっていたが、その過程が思った以上に悲劇が多く凹む。
羽入がいつも冷めている理由を上手くまとめていたと思う。