いい意味で着地点が見えないシナリオ。魅力的な女性キャラクター。美麗な原画とelf塗り(特にパンツは職人技)。不満点は最後のバッドエンドが色々な意味で残念だったこと、男性キャラクターを活かしきれてないことくらいだった。
事前情報が殆どなかったのでどんなシナリオか殆ど分からず、
更に前~中盤の展開は決して派手でないのに、どんどん読み進められるシナリオはお見事。
サスペンス要素があるとは思ってなかったので全く警戒しておらず、黒幕にはすっかり騙された(笑)。
こういうサスペンスものは黒幕が自ら策や罠を張り巡らせているのが普通だが、
この作品の黒幕は関係者の性格を熟知した上、黒幕の思い通りの行動をするよう仕向け、
仕向けられた本人には自ら選んだ行動であると思わせるところに凄みがある。
多少の不測の事態があっても、慌てず軌道修正するのにも感心。
由紀や沙耶のHシーンが通常シーンと切り離されたものではなく、
あくまで通常シーンの延長と感じさせるテキストは必見。
ずっとアンアン言っているのではなく、
普通の会話も織り交ぜながらのHシーンは他の作品にはないリアリティがある。
残念だったのは怒涛のレイプバッドエンド。
内容が胸糞悪いこともさることながら、
最後の最後でいきなり出てきたチンピラにヤられまくるというのが……。
シナリオの他の箇所が緻密だっただけに、
「ネトリネトラレヤリヤラレ」を実現するために無理に入れたシーンなのではと勘繰りたくなるほど。
同じ寝取られやレイプなら松太郎のHシーンがもっと見たかった。
松太郎の存在感は結構好きだっただけに、Hシーンでは殆ど出てきてないのにガッカリ。