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rats&starさんの夏の終わりのニルヴァーナの長文感想

ユーザー
rats&star
ゲーム
夏の終わりのニルヴァーナ
ブランド
ぱじゃまソフト
得点
65
参照数
307

一言コメント

安心と安定のブランド、ぱじゃまソフト作品を久々に購入。OPで「プロダクションぺんしる」のロゴを見て「外注かよ!」と落胆したものの、調べたらぱじゃまソフトの親会社だった。無知ですみません。内容的には特定のヒロインをメインに据えたため他のヒロインのルートがおざなり気味。過去編では割と史実をうまく組み込んでいるとは思ったけど、一部首をかしげる描写もあったので若干低評価。あと、ゲームといいつつ実質的にはヒロイン選択の分岐のみに選択肢が現れる、完全紙芝居状態。とはいえ全体的にはよくまとまっているので、ノベルゲーム好きな人にとっては80点分くらいの価値はあるかと思う。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

クオンのためだけの作品。
他のヒロインはおまけ程度。それはまだ良いとして、レイアとナユが主人公と結ばれるには死んだままでなければいけない点が、いまいち好きになれなかった。ということで個人的にはミハヤ一択。ノノルートはなかったけど、もとが犬だからあまり気にしない。それより奪衣婆と千手ルートが欲しかった。

過去編では長岡京というニッチな歴史に視点を当てて早良親王などのキャラをうまく組み込んだところに感心したが、畑でレタス育てるとか細かなところに違和感を感じた。せっかくだからもう少し頑張って設定を作り込んで欲しかった。

OPはおなじみの神月社。タイトル出してヒロイン一人ずつ紹介して、背景いくつか出して。。。いつもの機械的な流れ作業で別に悪くはないけど正直ワンパターンで飽きた。そろそろ新人発掘した方がよいかもしれない。