共通ルートは面白いですが、個別ルートが微妙です
共通ルートはテンポが良くて、アニメのような1話ごとにEDが入る形式なのもあり読みやすかったです。
個別ルートは短いのと、逢坂ルート以外はキャラゲーの域を出ないと感じました。元々私は絵買いですし、キャラゲー自体は嫌いではないですが、キャラゲーとして見てもイチャラブが少ないので、メインヒロイン特化のシナリオゲーとして評価します。
簡単な評価
良い点 ・共通ルートのテンポが良い
・ヒロイン全員魅力的
・イラストが綺麗
悪い点 ・個別ルートが逢坂以外短い上に、展開がどれも似たり寄ったり
・キャラゲーとしてはイチャラブが少なく、シナリオゲーとしては逢坂以外微妙
・エッチシーンの構成が各ヒロインの3枠目が被り過ぎ
ここからネタバレ含みます。
本作はメインヒロインの設定的に恋×シンアイ彼女と似ているという意見は発売前からあり、私は死別や別離などの悲恋系の話が好みではありません。そのため警戒してもいたんですが、プレイ中は共通ルートからチラチラと見えている伏線があり、逢坂ルートはどうせヒロインが死んで泣かせに来るんでしょ?みたいなスタンスだったので、素直に感動できなかったです。ただ最後はユーザーのご想像にお任せします的な感じで、ハッピーエンド至上主義者がプレイしたら合わないかというと、意外とそうでもなかったですね。
逢坂ルートは幼馴染みとか主人公とライバル的な関係だとか、そういうのが段々薄くなってきて、死生観がメインの話になってくるのが合わなかったです。逢坂に限らず、主人公とヒロインの恋愛ものを期待している人にとっては、個別ルートは不満に感じそうな気がします。
逢坂以外の3人は、付き合うようになる → 連続エッチシーン → 別れそうになるが結局別れずハッピーエンド
という展開になっていて、流石にまたかよと思ってしまいました。
あとはヒロイン全員3枠目のエッチシーンがレイプ目になるまで何度もヤリまくる、というのもどうなんでしょうね。特に逢坂はシナリオ的にエッチしてる場合か?という感じなのもありますし。
エロゲーにエロ要らないみたいな発言は私は好きじゃないんですが、逢坂ルートはもう少しなんとかならなかったんでしょうかね。今にも死にそうな子と激しいセックスとかされてもなんだかなあ。
本作はシナリオゲーとしてそこまで期待していたわけではないんですが、共通ルートが予想以上に面白かったので個別で失速しているように感じました。