ErogameScape -エロゲー批評空間-

racernassy476さんのガラス姫と鏡の従者の長文感想

ユーザー
racernassy476
ゲーム
ガラス姫と鏡の従者
ブランド
エンターグラム
参照数
36

一言コメント

CS版として追加された鹿子のサブストーリーのみの評価。本編の感想は後ほど

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

従者になるという夢を絶たれた主人公が、鹿子先生の家庭事情に巻き込まれながらも恩返しをしていくというミニストーリーでした。
一時期はなんでこれをCS版限定、または√として出さなかったのかの理由を考えようと思いましたが、実際にやってみて分かったのは

・鹿子先生の姪がコスモスのフラワースカラーという凄いところの特待生であるという点

・その家庭絡みで恋人としてのイチャイチャ描写が無理ゲーになっている点

・執事への憧れが強すぎて恋愛感情にはなれなかった点

が大きいという事です。
もともと教師ではなくメイドをしていたけど、訳あって教師の道を選ばざるを得なかった背景の書き方もナイスでしたね。
スパルタ教育をメインとする先生の過去と葛藤、恩返しをする主人公の心変わりも上手く書けていたお話でした。

強すぎる憧れは恋にはならない、だから恋人同士になるのも叶わない。
臆病かもしれないけど、教師に拘る彼女の負担になるのもイヤだった。
だからこその「俺、かのちんに憧れ続けていたいんだ」という告白。
√として扱われないけど、こういう締め方も良いですね。