シナリオと絵の質と量は申し分なし。主人公のダメさに耐えられれば名作。
シナリオは高水準。日常のエピソードもしっかり面白い。絵も可愛い。キャラは全員個性的で魅力がある。女の子はもちろんだが、男の友人まできちんと書かれている。テキストと絵の量も充分。音楽とプログラムは凡庸だが、足を引っ張るほどひどくもない。これらの点だけ取り上げると名作と呼ばれてもおかしくない。もっと評価されても良い作品。
だが、主人公がどーしょうもないヘタレの根暗なので、途中の心理描写に拒否反応が出てしまう。この根暗状態はストーリーの根幹に関係するので一概に否定もできないのだが、根暗シーンが繰り返されると不快になってくるのも事実。
よって総合評価は準名作。