メッセージをコンプするため「クロス・オーバー」を100回ぐらいプレイしました。
■攻略順:雅→葉夜→縁→果凛→紗代里→いのり
■プレイ時間:48h
<<総括>>
2007年2月頃にプレイ
個人的にメモオフでNo1の傑作。
ゲーム中の雰囲気自体は2ndと似ているものの、「恋愛の乗り換え」がテーマの2ndよりも1:1で展開される人間関係が描かれています。
過去のトラウマや現在縛られているしがらみを乗り越えて結ばれていく過程を非常に丁寧に描き、それを飽きることなく読ませてくれます。
メモオフシリーズなので当然のごとく暗いシナリオが中心になりますが、それを乗り越えた先の二人が結ばれる結末で深い感動を覚えました。
メインヒロインであるいのりルートでのインパクトが若干弱めであったのは残念ですが、それを差し引いても非常に面白かったです。
脇役も皆良いキャラ揃いで、特に歩は攻略対象でになっていなければおかしいぐらいの良いキャラです。(まぁ雅とモロ被りしますが…薙刀的な意味で)
唯一のマイナスポイントは主人公の妹である縁がどうしようもなくウザかったことです。(当社比)
コイツさえ居なければ+10点してもいいぐらいウザったいと思いました。(あくまでも当社比)
コイツじゃなくてさよりんをメインにすべきだろJK…。
ノーマルEDは除きますが。
<<音楽>>
・OP
奈々様を知るきっかけになった曲。
暗すぎますよ、いくらなんでも。
雰囲気は非常に本編と合っていますが。
・ED
「LOVE☆微熱」
最初聞いたときにはポカーンでしたが、何度も聞くととてもよく聞こえてくる不思議な曲
「ヒトシズクアイ」
神曲。学園編もなぜこれにしなかったし…。
「雨に願いを」
すいません、まったく覚えていません。
・BGM
「Inori -sweet note-」「All is for you」この2曲が非常に良いです。特に「All is for you」はクライマックスのシーンで掛かるBGMのため良い曲に決まっているのですが、他のゲームと比べてもトップクラスに良い曲です。
<<CG>>
雅を描いている補正もあるでしょうが、輿水・松尾両氏のCGは非常に綺麗です。
現在と比べてもあまり遜色ないように感じます。
<<キャラ>>
・雅
雅は永遠に俺の嫁!
いままでやってきたエロゲーギャルゲーの中で、いまだに一番好きなキャラでありシナリオ。
演出自体はよくある「家のしきたりに縛られ心を閉ざすヒロインを救い出す」というものですが、二人の結ばれる過程を丁寧に描いていくところがとても印象深いです。
甘い物が好きだったり、初めて行った遊園地ではしゃぐ姿だったり、互いをあだ名で呼び合って恥ずかしがるところなど、徐々に雅の一面が明らかになる所と誤解から生まれるすれ違い、それを乗り越えようやく結ばれるラストまで一気に読ませてくれるシナリオでした。
途中、いのりとの三角関係が描かれる場面はかなり泥沼で見ているこっちがしんどくなることもありましたが、それがあってこそより物語に入り込めたのではないかと思います。
また、かかずさんの演技も非常にマッチしていて、雅の魅力をさらに引き出しています。完璧です。
ラストの「この涙の…意味も解らないのですか…」「この…愚か者…!」のセリフは本当に神掛かってます。
プレイしてもう4年になりますが、後にも先にも雅を超えるヒロインは出てこないんじゃないかと思います。
50点は雅です。
・葉夜
電波担当
上で雅について色々書きましたが、全ヒロインで一番号泣したのは葉夜でした。理由はわかりませんが。
電波な上に個別ルートは非常に暗くなるため、相当人によって評価が分かれるかと思います。
これも㌔㍉㌔㍉の演技がとても合っていたと思います。本当に。
食わず嫌いしないでプレイしてみてください。
・縁
「くふふ~」を聞くたびにイライラする。
縁が好きな方には申し訳ありませんが、コイツだけは本当にダメだった…。
なんかもう存在自体が受け付けなかった。
ノーマルEDは除く。
・果凛
ジト目担当
良くも悪くも他のキャラの印象が強すぎたためなんだかあまり果凛の印象が無いです…。
無難といえば無難というか、カフェ編がずっと果凛・葉夜・カナタの三人の友情を描いていたためか、葉夜のように強烈なインパクトが無い果凛についてあまり思い出せないです…。
カフェ編よりも学園編の方が個人的に好きだったということです。
彼女のジト目は異常に可愛い
・紗代里
オマケにすんなよ!
縁がメインヒロインでさよりんがオマケだったのが永遠の謎。
オマケで取って付けるぐらいなら初めからメインで出しなさい。
・いのり
なぞなぞタ~ィ担当
メインヒロインですが正直覚えていません。
小林沙苗さんの演技が非常に良く、キャラ単体ではとても良かったのですがいかんせんシナリオが力不足であったかなと思いました。
物語の発端でもあるいのりが別れを告げた理由も、若干肩透かし気味だったかなという印象が。
いろいろと残念でもったいなかったキャラだったと思います。
扉君、君は何をしにきたの?本当に。
当時ちょうどるろ剣読んでたせいで「縁」をずっと「えにし」と読んでました。