18禁では得られない感動でした
非18禁なので当たり前といえば当たり前なんですが
(以下未プレイの方は読まないで下さい)
本作はプレーヤーが複数視点であることによる特殊さに加え
「説得」手前のフィクション的「納得」の範囲で進行するシナリオ展開や
危機的状況下を思わせない心情描写、
それ自体過度に主張しない音楽、CG、テキストなど
あくまで非18禁的クオリティに支えられているが故に注がれる
各キャラへの均一な愛情とその先にあるハッピーエンド、
伏線にことごとく驚かされた上で言うのもなんですが、本作の重点はむしろそこで
批評がトリック在りきのサプライズゲーで終始してほしくないというのはあります
目的的、即物的な偏見に応えるための歪みや揺らぎを担わされた18禁作品では
今作のような読後感はなかなか得られないのではないのでしょうか