一度、原点回帰を
主人公の彼女(恋人)が職場の上司、
それも営業の部長とくればそれなりのビジネスキャリアを持つ仕事ができて頭の切れるキャラを想像しましたが、
ヒロイン「芳峰 夜宵」からはそのような聡明な印象は殆ど感じられなかった。
同ブランドでは過去作品に「部下俺×女上司/貸し出しプレイ=???」の由佳菜という上司ヒロインがいましたが、
貸し出されるキャラとはいえ如何にも主人公の上司らしいキャラでした。
一方本作のヒロインは主人公の上司としても彼女(恋人)としても、
それ以前に大人の社会人・キャリアウーマンとしても魅力を全く感じません。
ただのセックス好きのチョロインにしか見えず、強気な上司じゃなくて薄情なろくでなしな感じ。
他のプレーヤー諸氏が感想書いているように夜宵がチョロインで、
間男匠による主人公いじめの企てを防ぐ素振りもせずに商談中に身体をいとも簡単に差し出す。
匠のスペックの凄さであっという間に快楽に溺れる安っぽい展開を見せつけられても何ら興奮を覚えない。
興奮もなければ罪悪感、背徳感などの心情も薄っぺらくて、つまり単純につまらない。
タイトルで過去に主人公をいじめた大嫌いな人間のことを旧友とか呼んでるけど、
単に学生時代に関わりがあったぐらいで仲が良かった訳でもないのにトモダチという感覚なのか??
これは私見ですが、自分にとってNTRモノの基本は、
・どうして俺・ぼくの妻・彼女が・・・、
・なんであんな奴に・・・、
・いつからそんなことに・・・、
・俺は彼女を信じられるのか?
・そんなの信じられない!、嘘だろ!悔しい!クソ!
・これは何とかしなきゃ・・・、
・いや、でもどうしたらいいんだ?
・彼女(妻・恋人)はどう思っているんだ? どうされたいんだ?
・あいつ絶対許さん!
・え?俺はどうして興奮してるんだ!?
:
その後の展開・分岐で、
・奪還、間男制裁ルート
・ヘタレ、泣き寝入りルート
・間男容認・共存ルート
:
のような展開が基本で王道。勿論、こういうパターンじゃなきゃダメというわけでは決してなく、
remenberとか他孕シリーズとか型にはまらない良作はたくさんあるけど、
シナリオやテキスト登場するキャラに惹きつけるものがなければ王道を外した作品はかなり評価が厳しくなる。
絵はそこそこ良かったんだけど、声は相変わらずの葉村夏緒でいい加減飽き飽きだし、
このブランドでは新しいライターのようだけど、おんぼろ月氏いなくなって本当に迷走してる感じがする。
一度原点回帰した方がよいのではないか。