最初は軽い気持ちから
感想再修正 2021.12.22
本作品、綾風柳晶さんの絵だったので期待してが、絵はやっぱり好きで良かった。
妻の浮気の真相を主人公が質問(選択肢)を重ねて徐々に明らかにしていくスタイルは、
他の作品でも取り入れられている手法で新しくはないが(この作品の方が先?)、
途中のENDに到達して、最初からやり直すことで新たな選択肢が追加されるシステム。
と同時に「他男との記録」にヒロイン視点での鑑賞(回想)シーンが追加されて見れるようになる。
こっちの鑑賞シーンは告白された内容とはだいぶ違いエロ要素は格段に濃い。
スキップが出来るとはいえ、次の展開に進むのに共通ルートを何度も繰り返す必要があるのは流石に酷い。
フローチャートで一発で分岐箇所に飛べるような機能・システムにすべきだった。
シナリオは王道で、元カレに同窓会で再開して焼けぼっくいに火が点いた的なお話。
AVでもよくあるシチュエーションだけど、ヒロインが浮気告白でどこまでが事実を話しているのか、
疑心暗鬼な主人公の心情・視点で見れば悲壮・焦燥・胸糞感でそれなりに愉しめる。
何度も逢引(死語か?)してラブホ、温泉旅行、遊園地デートなど、乗り気ではなかったといいつつ
実はウキウキどきどきだったというギャップが回想で見れるのはいかにも浮気って感じでいい。
ただ、次々とヒロインの嘘が明らかにされていくなかで、何とか取繕うとしているヒロインの必死感が
テキストや仕草で表現されていればもっと良かったかも。
ヒロイン視点の鑑賞シーンでは元カレへのラブラブ度が溢れている感じで、こっち視点では
めちゃエロい女を演じてるけど主人公に対する罪悪感、葛藤の表現が少ないのでかなり胸糞感がある。
ルートは2つ。
嫉妬深い主人公、今でも妻が隠れて浮気してるのではとの懐疑心を晴らすために寝取らせに至る。
寝取らせは他人に抱かれてる妻を見て興奮するというのが多いがこのパターンは初かも。
自宅に浮気相手の加藤を呼んで主人公の目の前でさせる。
エッチの最中にヒロインが主人公を愛してると言う描写もあるが、果たして本心なのかは???
ヒロインの声がロリすぎという評価もあるようだが、甘えたような声は好きで十分に使えた。
玲奈は夫に罪悪感なくイケイケでこれからあの人に抱かれちゃうんだよ、貴方は本当にいいの?
みたいに夫を蔑んだり、エッチに調子に乗るようなタイプのヒロインは真理子に似ている。
ただ真理子は夫の性癖を尊重している節が見えるが、本作の玲奈は???
以前恋人だったという間男加藤君とは何が原因で別れたんでしょうかね。
そんなことはもうどうでも良いような扱いがちょっとファンタジーで現実味が薄い、そんな作品だった。