非常に良い素材を持ったおしいゲーム
一言でいえば、名作になりうる可能性を秘めたおしいゲームでした。
まずグラフィックは非常に綺麗で、アニメーションもCG 絵がそのまま動くのでとても良かったです。ただし１キャラ１シーンしかないのが残念です。
世界観も中世ヨーロッパと現代を転生というかたちで繋ぎ、前世で非業の死を遂げたヒロイン達が現世にて平凡な毎日を過ごしているというのも、救いがあって良かったと思います。
キャラクターも前世ではそれぞれ重要な立ち位置におりしがらみや体裁に捕らわれていましたが、現世では素の性格が前面にでており、二面性が表現されていたのも良かったと思います。
音楽も雰囲気に合っていて良かったです。前世と現世の繋ぎに入る挿入歌も何度か聴いていると良くなってきます。
ただ残念なことにシナリオが薄く、キャラクターの掘り下げも浅いため上記の素材が活かしきれていませんでした。
素材は良かったけど、調理に失敗したという感じです。もう少しまともなシナリオなら名作になり得た非常におしいゲームで残念です。