Ver3.00をプレイ。やはりトノイケ氏の文章は素晴らしいものがある。
○Ver1.23(絵里香、小夜、あざみ、桜子、撫子が攻略可能)
ストーリーは、心に傷を負った主人公が仲間との触れ合いで癒されていく、という内容。ヘルプライターの参加により、後半は残念なシナリオが多い。
絵里香はHシーンをトノイケ氏が担当しているらしく、強烈なまでの甘い雰囲気が楽しめる。主人公の変態っぷりも物凄い。小夜はHシーンの後いきなり終わる。元々の仕様か未完成の影響かは知らないが、残念な終わり方だった。あざみは作風ががらりと変わる。和み担当として気に入っていたキャラなので残念だった。桜子は比較的雰囲気が崩れておらず、ストーリー的にも良く出来ていた方だと思う。ただ絵里香ルートのような強烈なバカップルぶりがないのが残念だった。撫子はストーリー展開に違和感を覚えたが、2回目のHシーンが楽しめた。普段とのギャップが面白い。
小夜とあざみにはスタッフロールの後にエピローグが用意されていない。どうもシナリオの完成度自体が低いように感じられた。他の3人に関しては悪くない出来だと思う。自分はトノイケ氏目当ての購入だったのでショックを受けたが、そうでなければ充分楽しめるレベルだと思う。
シナリオ以外の部分に関しては申し分の無い出来で、特に☆画野朗氏の絵と安瀬聖氏の音楽が素晴らしい。今作では声と主題歌も加わっており、もしもトノイケ氏の手できちんとシナリオが完成していたなら『さくらむすび』を上回る作品になったと思う。それだけにきちんと完成していない状態で発売したことが残念でならない。
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○Ver2.10(竜胆愛シナリオについて)
トノイケ氏らしい強烈な甘やかされが堪能出来る。どのシーンも雰囲気が素晴らしいが、特にしりとりのやり取りが見事。Hシーンのやり取りも強烈で、主人公の変態っぷりが物凄い。あえて難を探せば、2人の謙遜が少しうざったく感じられた。
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○Ver3.00(絵里香新シナリオについて)
元の絵里香シナリオと大筋は変わらないものの、結構あちこち変わっているみたいだった。特に2回目のHシーンの力の入り具合が凄い。やたらと長い上に、1回目のHシーンよりも更に甘い雰囲気が強烈になっている。他にも主人公の変態っぷりや、絵里香とのバカップルぶりも一層パワーアップしている。声がないのが残念だが、トノイケ氏のシナリオが好きな人ならやる価値はあると思う。
主な変更点
・絵里香と瑠璃の2人との出会いのシーンが変更されている。
・お祭、海水浴、学園祭など、めぼしいイベントが書き直されている。
・桜子が出てこなくなっている。それに伴い、桜子の出ていたシーンが削除または書き直されている。
・撫子と小夜の出番は顔見せのみ。撫子の初登場シーンは新しくなっている。
・おまじないのイベントが加わっている。
・2回目のHシーンが書き直されている(CGは使いまわし。差分が増えている様子)。
シナリオ追加分のクォリティに不満はないが、発売から2年経ってもまだ完成していないのが残念。いい加減早く終わらせて、とっとと次回作の製作に取り組んで欲しい。と思うものの、久々にプレイしたら改めてトノイケ氏による他のキャラ(小夜、あざみ、桜子、撫子)のシナリオをやりたくなった。次回作の製作に平行して、こちらも取り組んで欲しい。