上質の雰囲気ゲー。本校編と分校編で作風が違うことが欠点。
本校編と分校編が3人ずつで、それぞれ健速氏と丸谷秀人氏が担当している。この2人の作風が余りにも違う為、統一感に欠けることがこの作品の欠点となっている。ただし、どちらか一方だけをプレイしても充分満足出来るだけのボリュームはあると思う。
どちらも良質のシナリオだが、個人的には本校編の方が好みだった。雰囲気が良く、特に和んでいる時のみやびの声が壺にはまった。分校編は、良くも悪くも普通の主人公なので、本校編の後にプレイすると物足りなく感じた。また、「ゆのはな」をプレイした時にも思ったのだが、このブランドでの丸谷秀人氏のシナリオはやや冗長に感じられる。
グラフィック、声、音楽、演出、操作性、いずれも良好で、統一感に欠けるという欠点はあるものの、かなり魅力的な作品だったと思う。