テキストが面白い。声、音楽も良く、作風が合えばかなり満足感のある作品だと思う。
攻略可能なヒロインは、きぬ、乙女、なごみ、エリカ、祈、良美の６人。祈と良美はサブヒロイン扱いだと思われるが、その割に良美のシナリオの演出が一番凝っているのが印象的だった。
テキストが面白く、登場人物の奇人変人ぶりも凄い。よくここまでアクの強い連中ばかり揃えたものだと感心させられる。そういう連中の織り成す日常的なドタバタが、この作品の最大の魅力となっている。
ストーリーは熱血が入るものの、変にシリアスになり過ぎる事もない。あくまでも日常のドタバタを楽しむ内容となっている。その為ストーリー性重視の人には合わないかもしれない。
個人的には、きぬとエリカがお気に入り。きぬの初Ｈシーンとエリカのクライマックスは名シーンだと思う。きぬの初Ｈシーンは、純愛物としては意外性があり、そのリアクションが楽しめる。エリカのクライマックスは、あるアイテムが運び込まれた時点でオチが読めてしまうが、お約束ならではの面白さがある。
ちなみにこの作品はツンデレが売りだが、その割に普通のツンデレは１人もいない。単に傍若無人なだけだったりする。シナリオライター目当てなら問題ないだろうが、ツンデレ目当てにプレイすると肩透かしを食らうかもしれない。