死に対する感情を描いた物語。
共通√は基本的にニ視点で、街で流れる首狩り女の噂から物語が展開していきます。
各視点で話を見る事が出来、年表で時間軸を整理しながら読めるので、臨場感、没入感はかなりの物でした。
反魂香を巡る因縁の交わり、各登場人物の死への考えも丁寧に描写されていました。
個人的に詩菜√は完全なハッピーエンドではなかったので読後感が良く、主人公と詩菜は初めは良い関係ではなかったものの、徐々に距離が縮まり打ち解けていく過程も良かったです。
大事な人の為に何が出来るのか、主人公、詩菜、汐見の3人の抱える感情がこちらに強く伝わってきました。