盗撮成分は少なめの、脅迫追い込み型凌辱作品。
実にオーソドックスというか、手堅い作りの脅迫・追い込み型の凌辱作品である。
作品内容としては、個人タクシーを営む主人公が街中で目星を付けた6人の女性を標的にし、
車中の会話や忘れ物などから弱みを握り、脅迫・凌辱していく内容である。
登場するヒロイン達にもそれぞれ事情があり、タクシーに繰り返し乗車していく中で、
少しずつワケ有りな日常が見えてきたり、盗撮や盗聴で弱みを握っていくのは、この手の作品の王道だろう。
特に、親しい人との電話のやり取りから私生活を垣間見せるあたりは、
主人公と日常的に接点のないヒロインのキャラを描く上で、大事な要素となっている。
システムとしては、時間と移動場所の選択により、そこにヒロインがいればイベント発生する仕組み。
ただし、ヒロインが登場する場所と時間は、各々の設定や進行状況にあまり即していない。
よって、初回プレイは殆どがプレイヤーの勘だのみになるわけで、あまり親切な作りとは言えない。
こう書くと難易度が高いように思えてしまうが、実のところはそうでもない。
何故なら、セーブ&ロードを使えば、ある程度まとめて行動の先読みが出来てしまうから。
ただ、難易度への影響が無いというだけで、親切な作りではないのは変わらないのだが……。
また、冒頭で盗撮成分は少なめと書いたが、作中の脅迫ネタとしては、盗撮写真は重要な要素を占めている。
ただ、実際にイベントCGとして取り扱われるものが、殆ど無いのだ。
例えば、ヒロインが公園で用を足す場面があり、そこを主人公が盗撮するのだが、
写真の中身をプレイヤーには見せてくれない=イベントCGとして扱われないのである。
他にも、ヒロインの自我撮りヌード写真を拾っても、プレイヤーには見せてくれなかったり。
彼氏とのハメ撮り写真を(以下略)。
……まぁ、盗撮ではなく、凌辱を主体にという意図なのだろう。
ただ、スケジュールの確認画面で、該当の時間帯を選択すると、左上に小さく写真の中身が表示されており、
だったら全画面も用意して欲しいなぁ、というのが正直なところ。
細かい所で色々と不満点はあるが、きちんとヒロインの日常を垣間見せているし、
そこからヒロインの設定に即して凌辱し堕としていく流れは、王道的な安定したエロさと楽しさがあった。