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piteさんの虜囚女教師 ~肉欲の放課後~の長文感想

ユーザー
pite
ゲーム
虜囚女教師 ~肉欲の放課後~
ブランド
Potage
得点
30
参照数
4061

一言コメント

何の虜囚を描いたのか分からない、恋愛も凌辱も半端な作品。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

虜囚というアブノーマルな響きのある言葉。
凌辱系寝取られの場面を匂わせる公式ページのあらすじ。
全面凌辱色までは求めていなかったが、前作ぐらいの内容をある程度は期待していた。

たが、結論から言えば、凌辱系寝取られへの期待に応えてくれる内容ではなかった。

そもそもそういうシーンの有無から話を始めると、一部のヒロインに少しだけ存在はする。
ただ、主人公・ヒロイン・敵役という三者間の関係描写に色々と不足があり、
期待感を満たすには至らなかった。


主人公とヒロインとの関係については、
日常生活をしていて、気が付いたら、テストのご褒美に肉体関係になっているという有様。
互いが親しい関係にあるのは日常から分かるが、恋愛感情を持つまでの過程はごっそり抜けている。
寝取られとしては、事実関係があるぶん辛うじて許容できる範囲だが、
恋愛モノとして楽しむには程遠い出来となっている。

ヒロインと敵役の関係については、
設定として顔見知りの関係だが、お互いに良くも悪くも特別な感情は抱いておらず、
作中でもここの関係を示唆する様な場面は殆ど見られない。
つまり、凌辱系寝取られとして、ここからは敵役の悪っぷりを見て取れない。

主人公と敵役の関係については、
主人公が敵役の事を好きにはなれない、といった程度の描写は見られるものの、
何か具体的なエピソードがあっての嫌悪感ではなく、直感的なもので止まっている。
また、敵役の主人公に対する感情については、殆ど描かれていない。
つまり、ここからも敵役の悪っぷりを見て取れない。


この状態から、唐突にヒロインは敵役に拉致され、薬で快楽漬けにされて犯されるのだが、
これだけ三者間の関係描写が希薄な状態からでは、盛り上がりに欠けるというもの。

見方を変えれば、寝取られではなく、単なる凌辱シーンを差し込んだだけとも言えるが、
バッドエンドのみで存在するため、シーン数に物足りなさがある。
そのうえ、最初から薬による快楽漬けではバリエーションも不足するため、
凌辱モノとして楽しむにも厳しい内容となっている。

そして恋愛の部分については、前述の通り。


虜囚という言葉も何についてのものか分からないが、
それ以前に、この作品のどこか見所なのかもよく分からなかった。