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piteさんの牝辱の穴ウメ ~学園報復戦争~の長文感想

ユーザー
pite
ゲーム
牝辱の穴ウメ ~学園報復戦争~
ブランド
黒鳥
得点
40
参照数
3391

一言コメント

報復でも戦争でもない、学園内での凌辱乱交のみを描いた短編作品。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

結論から言えば、本作品には報復も戦争もありません。


公式ページのあらすじでは、
1つの凌辱事件を発端にした学生の派閥間で巻き起こる報復(=凌辱)劇、
といった書き方をしていますが、実際に凌辱が始まってしまえば、
登場人物たちが互いを憎む気持ちを描くことも無くなってしまい、
その憎しみをぶつける場面も出なくなります。

では、その代わりに何があるのかと言えば、
報復という名目の下で行われる、相手派閥の女子生徒を男子生徒が犯すことのみです。
しかも最終的には、身内に対する立て前の良心すら消え失せ、派閥も関係がなくなります。

よって、これは物語の中で主人公も認めていますが、
全寮制学園という閉鎖空間で自制心が希薄になった男子生徒たちによる、
性欲に狂った学園の顛末を描いた作品、として見た方が良いかと。


で、そういった凌辱乱交を描いたものとして見た場合に必要なのは、
1にも2にもエロシーンであり、その乱れっぷりをどう段階的にエスカレートさせていくか、
と思っているわけですが、これがまた微妙な感じでして。

どのヒロインとも最初は拒絶から入るところは凌辱系らしいですが、
そこから作品内での時間が開き過ぎるのか、次の場面ではもうヒロイン達に拒絶感は殆どなく、
即堕ちに近い異和感を覚えます。
勿論、諦めの思いはあるにせよ、その時点で受け入れてしまうため、
行為をエスカレートさせていくという点で、殆ど代わり映えはしません。

また、エロシーンのほぼ全てが輪姦となっていますが、
入れ替わり立ち替わりで犯していくシーンは少なく、大体は1回出して終わってしまうため、
他作品で見慣れている人にとっては物足りなく感じるかも知れません。


……まぁ、本作品には“真相”なるトゥルーエンド的なルートもあるのですが、
それが今までの認識を覆すようなものでもありませんので……。
このエンドで、実は別の側面での報復劇を描いてました、という物語を期待していたのですが、
そこに報復の意味合いとなるものはありませんでした。

もっとも、その真相で明らかになるヒロインの思いを本作品の根っことするなら、
その思いを抱く事になる過去の出来事が店舗特典でしか明らかにならない時点で、
力を入れていないのだろうとも思いますが。