これまでプレイしてきた全エロゲの中で最高のおかず
まぁ信じられないくらい使えます。シーン数はメインキャラ3×15で45
サブは2×30で60シーンもあります。そして濃い。
各キャラ共に1シーンずつCGが使いまわされていますが、それを考慮しても凄まじい量です。凌辱系の作品でもここまでやってくれるものはほぼないです。
凌辱作品はシーン数は多くてもかなり酷かったり、気持ち悪かったりするものが多いので、私にとっては実際はあまり実用性はありません。こういうのを待っていた!!
やたらとシーン数の多い作品は、1シーンあたりが非常に短かったり、CG差分が少なかったりしますが、この作品はそんなことはありません。
きちんとどのシーンも質、量共に優れています。恋人同士が愛を確かめ合ったり変態プレイをしたり、シチュエーションもかなり多岐にわたっており、間違いなく使えます。
ただ、注文をつけるとすれば、全体的にモノローグが少なすぎて二人が何をやっているのが伝わりづらいですのでもう少し描写を丁寧にして欲しいです。
会話オンリーで進むことも多いので少々「官能」的とは言えない物も。やっぱり女体に対する描写は必要でしょう。
人によってはあまり関係ないでしょうが、OPムービーのノリのよさも特筆すべき点かと。日向、ステラ、茉莉、ヒルデ、の4ヒロインの名を洒落として歌詞に組み込んでいるなど、かなりセンスがいいかなと思います。テロップなども相まってかなり笑えました。
キャラについてもなかなかです。特にステラが可愛すぎます。声も内面もいいキャラです。他のキャラも皆可愛く、エロいので例えシナリオやダンジョン探索が気に入らなかったとしても購入して損は無いかと。おかずとして末永く使えることでしょう。
シナリオは特に好みの分かれるようなものではないと思います。OPムービーをご覧になるとお分かりになるとおり、ノリや世界観やキャラを意識した作品だということは念頭に置いておいてください。全体的にとても明るく、楽しく、元気になれる作品、と言うところです。欝展開、変な捻り、製作者の自己満足を感じさせるものがなかったですし、個人的に、前作のようにキャラの言動に苛々させられることも一切なし。ストレスフリーなのは有難い。
肝であるダンジョン探索は双六形式と聞いてちょっと引きましたが、やってみるとかなりいい感じです。「姫狩り~」みたいなガチ物を期待したかったですが、この方が世界観的に優れているかと思います。登場モンスターはいずれも可愛らしく、戦闘も基本クリック連打で済み、時と場合によってアイテム等を使うといった初心者にも優しい形式です。「姫狩り」のようなガチなものではなくミニゲームの一環みたいに捉えた方がいいかも。
私は、大抵の作品は観るべき要素のうち何かが優れていれば例え他がイマイチでも高得点をつけます。しかし、前作のプリンセスパーティーはメインヒロインの傲慢ぶりや勘違いっぷりがどうしても耐えられず途中で投げ出してしまいました。パッチ当ててエロシーンを拝んでもイマイチで、正直絵に騙されたかなと。
でも本作は本当にプレイしてよかったです。キャラは温かく、エロく、ただ読むだけでなくダンジョンもあるのでメリハリがあります。
ギャルゲは紙芝居同然のものが基本ですが、このようにきちんと「遊べる」作品というものの方がいいですね。リトバスEXなんかもそうでしたが、読んでばかりだとどうしてもだれがちです。
主人公がどういうやつなのかイマイチよく分かりません。ダンジョンでも他のキャラはみんな絵があるのに主人公はトイレのマークみたいなもので表示され、声もなし。
なんとなくリトバスの理樹っぽいですが、絵がないのでよくわかりません。やっぱり主人公の設定はきちんと行って欲しいです。ヒロインとの恋模様を描かれていても伝わりづらいです。
メインキャラ3人の可愛さにやられ、ありえないくらい濃いエロシーンに陥落。DC程は続いていくかどうか怪しいですが、少なくとも一作は次回作が出るみたいなのでそちらにも期待したいです。
満点でもいいのですが、やっぱり主人公の設定のふわっとしすぎ感とサブキャラたちとのシーン時の音声なしってのが残念でしたね。まぁ、萌えモンのシーンにも声入れていたらここまでの数は確保できなかったでしょうから、私の我侭なんですが。
ちなみに公式HPによると追加要素をふんだんに詰め込んだパッチが配布されるようなので、まだまだ楽しめそうです。長く遊べる作品でもありますね。