あらすじとデモに騙されたショックで低評価
サイトや製品の箱裏に書いてあるあらすじ、そしてネットで公開されているOPムービーを見た多くの人は、この作品をラブラブエロエロなものと思うだろう。
しかし、実際の内容は、サイコ系ノベルだった。
ラブラブエロエロな展開だと思ってプレイしていると、期待していただけに失望感は否めない。また、このゲームの本番は2周目からであるというのも注意しなければならない。
そうとは知らずにプレイした1周目は、ヒロインたちの唐突な行動、わけのわからないまま態度が豹変したり、話がいきなり飛んだり、はしょられたような気がした。しかし、それもそのはず、後でわかることなのだが、主人公は多重人格者で、主人公が気づかないうちに他の人格がヒロインと接触したせいでヒロインの対応が変わっていたり、そうした他の人格のときの行動が隠されているため話が飛んだり、はしょられたりした気がしたのだ。
2周目に入れば、そうした1周目では隠されていた他の人格の行動もプレイに出てくるのだが、期待を裏切られたことと1周目だけをみればメチャクチャとしか言いようのないシナリオに堪えられず、すでに作品に対する興味を失ってしまっていたため、改めてシナリオを読んでみようという気が起こらなかった。
1周目は謎が気になるというより、わけのわからない展開でしかなく、自分には演出の失敗としか思えない。また、明らかに誤解を狙った販促には大きな疑問を持つ。これで予想以上に面白かったというのならばいいのだが、いいところ凡作程度の作品では、裏切られたと思う人も多いだろう。変に奇をてらわず、ごく普通の作品として出した方が良かったんじゃないかとまで思ってしまう。