G線と並んで名作。演出・展開が光った。
20130301、満を持してこのゲームを始めてみた。まぁ誰に聞いても神ゲーっていわれるからかなり期待はしていた。
終わってみて思ったのは、この会社のゲーム(いうてG線とこれしかやってない)は、感動も確かにあることはあるんだけど、それよりも物語の展開がすごく面白いから、ほとんど休憩なして最後までできちゃうんよね(←なんかこれG線のときもおなじこと言ってる気がするのは無視)。そういった意味でこの作品はやはりすごいと思う。ただ感動作品を求めてこのゲームを始めたおれは若干の物足りなさを感じるところはあるけど、総合的には面白かったと自信をもっていえる。
○各ルートの感想
・第2章(さちルート)
第1章てかファーストインプレッションで「あ、攻略するのこいつにしよ」ってなるぐらいにはこのゲームの中ではさちが一番のお気に入りだった。いいよね、このなんか社会なめきってる感じ。おれも将来こんなふうになりたい()
ストーリーは、ケンちゃんがさちの義務を解消するために絵を描かせようとするんだけど、「あー今日体調悪いから無理だわー」みたいなおれの塾理論に似た何かで絵を描くことを拒否するさち(実際は過去のトラウマから絵が描けない)。そしたら、居候のまなが南方の王国のおっさんに買われることになっちゃった。これはやばいから絵を描いてその金でまなを買い戻そうとするんだけど、そこでも絵が描けないさち。ここはちょっとばかりいらっときたね。まぁ人のトラウマなんかしらんからなんともいえんけど。努力はするんだけど、結果として絵は完成せず、まなはさちのところを去る。いうてさちが義務を破って絵を描き続けてるところはよかったと思うよ。うん。その後、義務は解消され、さちは絵を描いていくことを決意する、と(レノ風)。あんま覚えてないけどたしかこんな感じ。なんとなーく釈然としない感はやっぱ残っちゃったよね。それでも完成したいいルートだったとは思うよ。結果、最終的におれはさちルートに入るわけだしね。最後まなと再会できたのもほっこりした。
なんやかんやでおれはこいつ好きだよ。前向きで性格も好きだし、体力的に優れてるから第5章でもいい感じに活躍したし。
・第3章(灯花ルート)
いやーつらかったね、このルート。だってこいつ存在悪(ツンデレ)だしおっと誰かきたようだ。最終的にもやっぱりこいつが一番嫌い。いやそれでも最初に比べたらある程度の嫌悪感はなくなったけどね。ほかのキャラクターに比べるとやっぱりなー。
このルートはあんまりよく覚えてないんだけど、こいつの義務(大人になれない義務)は、親権者がもういいよってなれば解消されるんだけど、どうにもその親権者である京子さんに問題があるっぽい。まぁいきさつ的には、そもそもこの義務をつけたのは後見人の京子さんじゃなくて本当の親。その親がカスだったから京子さんが引き取ることになったんだけど、元ヤン()の京子さんは子育てなんかしwwwらwwwんwwwよwwwと。それで義務を使ったら楽じゃねってなるわけ。まぁなんやかんやで義務は解消。めでたしめでたし。
とはならないのだ!!なんか本当の親が突然出てきて灯花くれやってなる。なんかその本親が電話越しだとすげえいいやつで最初は京子推しだった灯花もどうしようどうしようってなる。ここがこのゲームやっててたぶん唯一死ぬほどイライラしたシーン。マジでこいつ死ねよってなった。ツンデレの癖に意思も甘っちょろいとか滅せよって思った。てかこいつのBADとか最終ルートやってないからしらんけど多分本親は今はいい顔してるだけで本当は変わらないカス野郎なんだろうなーと思う俺ガイル。最終的にみんな幸せになろう理論で、親権は移して京子さんと一緒に住む道を選ぶ。みんな幸せとか無理乙wwwって思ってるおれでもここはちょっとぐらってなったけどやっぱ所詮理想論だよね。あ、灯花にやけどさせたのは実は京子だったってのはかなり驚いた。ただ・・・えっと・・・なんだっけ・・・あの、ケーキのヘラの伏線をちゃんと回収しててここは展開的におもしろいと思った。
こんな感じ。最初はほんと最高に嫌いだったけど、後半は少しは自分でちゃんと考えられるようになったし、デレたときはちょっとかわいいし、「ぶっこぉすぞ!!」は若干お気に入りなので今はそこまで嫌いでもない。でも序列は一番下。
・第4章(夏咲ルート)
来ました。おそらくメインヒロイン。超人気者活発ロリからのコミュショー猫背ガール。幼少期はあんなにかわいかったのになんであんなことになったんや・・・あ、おれロリコンじゃないからねうわやめろなにをする
最初は全然距離感MAXだったんだけど、崖事件からそこそこ仲良くなる。んで実は森田健一は樋口健と同一人物だったんだよ!!ってカミングアウトしたらな、なんだってー!!ってなって普通に仲良しに、よっしゃこれで義務解消やってなるんだけど、アナゴさんが「いやいやだってこいつおまえのこと好きでしょ。むかつくわー解消したくないわー(翻訳:お前のこと好きならそれ恋愛しない義務守ってないやん)」ってなる。やべえどうしよう。で、なっちゃんはケンちゃんを突き放して高等人試験に合格させようとするんだけど、やっぱり無理・・・だって好きなんだもん!!(←だれだこいつ)ここでケンちゃんが義務を犯しちゃったせいでなっちゃんは牢獄にシュウゥーーー!!まぁその義務違反が結果的になっちゃんが昔のなっちゃんに戻るきっかけになったからgjなんだけどね。
ここで4章は終了。つかまってしまったなっちゃん。それと同時に、なっちゃんには死刑宣告が下される。混乱する町並み、追われるケンちゃん。今後の展開はいかに!?後半へ続くー
なっちゃんもすごく好きだよ。キャラ的には。あ、コミュショーのほうじゃなくてね。本当はすごく強い子だし。でもどっちかってとやっぱりさちのほうが好きかなー
・第5章
最終章、いわゆるグランドルート。ケンちゃんは磯野の家にかくまってもらい、なっちゃんを助ける計画を立てる。ここで驚愕の事実。なんと、ケンちゃんがしきりに話しかけていた「あんた」、これは最初おれは、俺自身(読者)にはなしかけているのだと思っていた。それが実は、この「あんた」は、存在することを許されない罪、極刑を課されながら、常にケンちゃんと行動を共にしてきた、実の姉、凜々子だったのだ!!ここがこのゲームで一番おどろいた。それと同時にすげえええええええええってなった。これまでの会話にもところどころきちんと伏線と張っているし、なにより極刑のシステムをうまく活用し、なおかつ「あんた」を読者と思わせるところもすごいと思った。まぁこのへんはいいや。そんで、この凜々子様と協力して、さちと灯花を救出。その後、仲間全員でなっちゃん救出作戦に入る。個人的にはこの作戦の中なら灯花が一番光ってたかなーと思うよ。・・・いや好きじゃねぇよ!?むしろきらいだからね!?こらそこツンデレっていうな。まぁこの作戦はみんながみんなそれぞれの持ち味で活躍しててよかったけどね。
そしてなんやかんやで無事なっちゃん救出。・・・かと思ったらやっぱりとっつぁん登場。ケンちゃんVSとっつぁんの一騎打ちがスタート。とっつぁんは実は左足が悪くなどなかった。ここに慢心したケンちゃんが敗北しちゃう。ここが多分2番目のびっくりポイントだったね。まぁ特に伏線とかはなかったけど。とっつぁんすげえええええってはなった。んで結果としてみんなつかまっちゃう。その後はただの囚人生活m。みな満身創痍になり、ケンちゃんはクスリの欲求に負けてとっつぁんに屈する。・・・と思いきや、実はケンちゃんははじめからクスリなどやっていなかったのさ!!ここがTBP(サードびっくりポイント)。見事にとっつぁんにやられたことをやり返したね。倍返しではないけど。でも自分がだませるなら相手にだまされてる可能性を考えろよ・・・と思わないでもない。でもやっぱ気づかないもんかね。だます側ほどだまされやすいみたいな?んでみんなで脱出。7年前と同じく炭鉱から脱出しようとするんだけど、道がふさがっちゃってるやないかーい!!しかし、ここでやっと磯野の出番、磯野の梯子により、仲間たちは脱出。最後にケンちゃん姉弟も脱出しようとするんだけど、梯子が切れる、しかも仲間からは音信不通。あれ?これやばくねってなるんだけど、「2度も裏切るわけにはいかないんでね」といって壁を登り始める。やべーケンちゃんかっけええええええええ!!!んでのぼりきったところにはなんととっつぁん。だからころしとけっていっただろがああああああ!!!・・・・あれ?なんかとっつぁん丸くなってる?なんか卒業式的雰囲気をしてそのまま逃がしてくれる。なんだろあれは。自分を超えるほどに成長した&仲間を信じたケンちゃんを素直に評価したのか?よくわからん・・・
○総評
まぁストーリーはこんな感じ。個人的には最後の出来がちょっと甘いっていうか物足りないかなーと思った。G線のときも思ったけどこの会社最後がちょっとなんとも言えないかんじな希ガス。その分道中の盛り上がりはすごくよかったけどね。うん。まぁ総合評価でいえばおもしろい作品だったと思うよ。G線とこれどっちが面白いかと言われると・・・うーん・・・・個人的にはこっちのほうが好きかな。仲間で協力して、っていうストーリーに弱いおれ。話の内容っていうかコンセプト的にはG線のほうが好きかも?あと磯野の出番もうちょっとあってもよくね・・・?すげぇ序盤から意味深でそこそこ暗躍してた割にグランドルートでもいまいち大活躍することもなく暗躍だけで終わったような・・・
キャラランキング
1位 三ツ廣さち
2位 樋口凜々子
3位 日向夏咲