自分の麻雀入門ソフト。作業感はあるものの、脱衣麻雀の醍醐味は押さえています。
≪総評≫
若かりし頃、ゲーセンに行った時に、どこかのおじさんが脱ぎ脱ぎ麻雀をしている様子を、背後からチラチラ垣間見て、興味惹かれていた私にとって、脱衣麻雀プレイは一種の憧れでした。「操作性のある」ゲームをして、うまくいけばご褒美としてHなシーンが見れるという高揚感、そして、悲しいまでに湧きあがってくるやる気、成し遂げた時のばつの悪いような複雑な達成感。私の中でエロゲーをプレイする原点と言ってもいいくらいです。
・・・・・といった美化された過去の思いを引きずってのプレイ。この脱衣雀ゲームはその思いを十分には満足してくれるものではなかったものの、「一勝(一ゲーム)ごとに一枚一枚脱いでいく」といった、脱衣麻雀に欠かせない「微エロ」(ここ大事)という醍醐味は押さえており、そのあたりは、たまにある、勝利→即エロといった演出とは違います。好感度をつけたのも目新しかったです。また、麻雀に初学であったのですが、麻雀講座みたいのが結構分かりやすく、麻雀の勉強にもなりました(多分)。麻雀好きの方には物足りない部分もあるかもしれませんが、私は「脱衣麻雀として」なかなか楽しくプレイできました。ちなみに、elf前作はほぼ未プレイです。
ただ、衣装集めの作業には辟易。ついつい相手のドンピシゃ一発ロンに腹が立ってしまうほど、勝利へのノルマ的執着が高まってしまいました。また、他の方の感想でもある通り、脱衣アニメにムラがあり、最後までもっと丁寧に作ってほしかったと思わずにはいられません。
作業感があるのは否めませんので、一気に進めるのではなく、一日三ゲームぐらいでのんびりとコンプを目指す、といったスタンスがお勧めのゲームではないでしょうか。
≪シナリオ・テキスト≫
elf過去作から男女3人ずつが雀荘を形成しており、その雀荘を訪ねて4人麻雀、一ゲームごとにランキング、下位の娘にウハウハ、再び雀荘を選び・・・・の繰り返しです。ストーリーは皆無といってよいと思います。対戦相手とのちょっとおつむの弱い会話がミニストーリーになりうるかは判断しかねますが。ノリは基本おバカっぽいです。
また、エロシーンですが、全裸後の交わりと、全裸から再び全部着せて戻した後の口愛撫、衣装を集めてコスプレ交わりの主に3つです。しかし、交わりと言っても、前作ヒロインが特定の主人公との関係をもっているためか、本番はほとんどなく、8割方がスマタです。このあたり、私の感覚では、入れようが擦ろうがやってることはあまり変わらないので(基本的にラブラブな雰囲気ですし)、この一線にこだわるスタッフさんの基準がイマイチ分かりませんでした。前作プレイの人にとって、半寝取りに感じてしまうからでしょうか、多分。
≪システム≫
初心者講座、回想、戦績確認など、基本的に揃っていると思います。難易度は3段階で、イカサマといった要素は、おみくじを除いて、ありません。4人麻雀なので、ポン・チーやそれにかかわるアガリ、またロンも出しやすいといった印象を受けます。演出などは、派手すぎることなく、カットインを中心にしたむしろ地味な方だったかと(いい意味で)。
一ゲームごとにランキングがつけられ、自分より下位の娘にムフフなことができる一方で、衣装集めに必要な好感度を上げなくてはならず、たまには負けたりすることも必要になってくる時もあります。
以下気になった点をいくつか。
・麻雀中の対戦相手はよくしゃべります。ここは雰囲気作りとしてよいところでもあるので、私はこの設定を変えないのですが、なにせクリック・スルーができず、どのコメントも最後まで効かなければならないことでテンポが悪くなることが難点です。
・elfタウン?を主人公は歩き回るのですが、とにかく市民?が邪魔してきます。しかも、会話の内容もケンカ売ってくるような物腰なので少し不快。この「障害物」は何のために置いたのでしょうか。
・「好感度は作業の素」とよく言ったものです。やっと勝てても好感度が足りないために衣装(というより下着)を受け取れないという事態が起き、好感度を上げるための勝負へと向かわされたりしてしまいます。せめて、好感度を確認できるシステムが欲しかったです。
・フルインストールだと結構重いです。脱衣アニメがあるので仕方ないのでしょうけど。ちなみに私は、フルでないとE:ドライブがいちいちウィーンウィーンうるさく「PCに負担かかっているなー」というプレッシャーがかかるので、空きが少なくてもフルインストールします。
≪ビジュアル・BGM≫
CGや立ち絵は綺麗ではないかと。脱衣後は脱いだ状態で戦うのですが、立ち絵・顔グラ・カットインなどで脱いだ後の差分を作ってあるのはさすがだと思いました。脱衣アニメは脱衣麻雀ゲームにおいてとても重要な要素だと思うのですが、今作では、グッドなものはもちろんありますが、たまに粗かったり、顔が崩れていたりして安定していなかったのが残念でした。結構再生時間短いですし。
BGMは雀荘ごと前作のゲームのもので、ノリも結構良かったかと。リーチ後の音楽では「あしたの雪乃丞」のテーマがお気に入りです。
≪キャラクター≫
前作登場キャラとの麻雀勝負。このゲームをプレイすることで、その前作をやってみたくなることは―あるようでない。なきにしもあらず。微妙、です。みんな個性的で原画さんもいい感じだと思いますので興味は湧きましたけど、どうゆうストーリーの中にいるキャラか、という位置づけは大切だと思うので、ハーレム的な「脱衣麻雀物語」に出てきても、やっぱり・・・です。外伝的な意味で、前作→今作という順番がいいのかも知れません。
男キャラは前半強制対戦。以降はたまに気まぐれで入れるぐらいなので、特にコメントできません。ただ、非対戦キャラのクイズ男?はあまりにも変態すぎて、あまりにも嫌味すぎて、あまりにも適当な顔すぎて、どうにかしてほしかったです。進行上毎度のこと会話しなければならないので、もっとましなキャラにして欲しかったです、切実に。
主人公は精神年齢の低い、盛りのついた思春期少年といった感じで、私の嫌いなタイプでしたが、ストーリーはあってないようなものなので、あまり気になりませんでした。
≪最後に≫
裏ドラがつくと素直に嬉しいです。