戦争というより戦争ごっこという雰囲気がずっと漂う。
やっていること、言っていることは"戦争"らしいが、
どうしてもキャラの絵や音声が戦争の臨場感からかけ離れており、"戦争ごっこ"という印象が離れない。
購入前からその点は不安だったが、タイトルで少しの期待を抱いて購入に踏み切ったのが失敗であった。
戦争によって得るものと失われるものの立場は描かれているけれども、もう一歩踏み込まずに触れているだけなのであまり心に響かない。
各ヒロインが戦争に身を投じる理由までは良かったのだが、それはあくまで個人だけであり両軍、または国全体としての戦争状況の描写が
乏しいのである。
こういった点からも"戦争ごっこ"というイメージが流れ込んできてしまったのだと思う。
あとはSLGパートであるが、難易度は個人的に丁度良かったのだが、単調さと面倒臭さがある。
ヒロイン全員攻略するには何周もしなければならないので、その都度SLGパートをプレイするのは時間と精神から苦痛である。
面白みがあればそんなことは無いのだろうけど、これが単調しすぎて面白くない作業プレイだから仕方が無い。
さらにヒロインのシナリオを進めるには、ある程度ヒロインのレベルを上げなければいけないので、考えずにプレイすると攻略できなくなってしまう。
SLGパートとシナリオが関連する作りは嫌いじゃないけど、この作品に関しては嫌悪感を抱いてしまった。
SLGにもっと工夫を凝らしてもらえれば良い作品になったことであろう。