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pepperさんのALICEの館7の長文感想

ユーザー
pepper
ゲーム
ALICEの館7
ブランド
ALICESOFT
得点
65
参照数
940

一言コメント

メイン3作品以外の『モロモロ』の評価。

長文感想

『大番長外伝』、『ランス6のその後』がメインのように思えてしまうが、
割と他の作品も肩を並べるぐらい、またはそれ以上に面白い。


個人的にお気に入りなのが『CGは17年ゼミ』と『透色』。
『CGは17年ゼミ』はわけのわからない勢いだけの物語だけど、何故かその世界観とシュールな笑いにハマってしまう。
BGMも脱力するようないいかげんなものなのだが、プレイ後でもずっと耳に残っていてまた聴きたくなってしまう。
麻薬のような中毒性を隠し持った作品である。

『透色』は作品の雰囲気と主人公とヒロイン達の初恋の甘い感情のやり取りにやられた。
特にメイドの秋着との恋愛は互いの心の内の表現とそれによる行動での著し方が秀逸。
音声が当たり前になった近年のエロゲーにはない、読まされる作品で満足できた。
でも、BL要素は正直いらんかった・・・。


他にも数多くの作品が入っているが、予想外にACT系の『ZERO』や『ほいっぷハニー』がつまらなかったのが残念。
フルマウスオペレーションの『ZERO』はあまりにも操作性が悪いから2回だけプレイしてやめた。
ADVだけ面白くても、アリスの館なのにアリスっぽくないのはちょっと期待はずれでもある。