戦闘がメインにも思えるが、それだけでは終わらない奥が深い内容。
戦闘描写はさすがニトロである。
虚淵玄が描く戦闘は、専門的な言葉の中にもちゃんとプレイヤーの心を繋ぎとめる読み物としての面白さがあって、すらすらと読み進めることができるのでエロゲー界では一級品であると言える。
ただ、この作品に関しては戦闘がしつこ過ぎる感じもする。
個人的には兄妹とその周囲の過去の描写を更に適宜に増やし、魂の話をもっと掘り下げてもらいたかった。
結局は、魂は量子化できても根源というものは説明できないままで終わってしまっているので、作風に合った虚淵玄なりの考えで1つの答えを見たかったかな。
まあ、それでも十分に作品を楽しめることができたので満足はしている。