改めて完全版でプレイしたけど、9年経った今でも充分に面白いと感じることができた。
アトリをプレイする前に復習しようと思って、どうせなら完全版でやろうと思い購入。
初めに感じたことは、結構ヒロインたちの声が無印をプレイした時のイメージに合っていて良い感じであること。ちょっと雨音がおっとりすぎな感じもしたけど・・・。
でも、堂島のフリーザっぽい声と口調は笑えた。同じ地上げ屋だからかなぁと思ったりもしたり。
少し不満だったのが作品の特徴の1つであった縦書きがデフォルトでは横書きになっていたこと。
もちろん設定を変えればどちらにも変更可能でそんなこと問題ないのだが、たしか無印をプレイした時は縦書きがデフォルトだったはず。 間違っていたらごめんなさい。
それが無印の時からの作品の特徴であり、他の作品との違いの1つであると思っていたからデフォルトは縦書きであってほしかった。
少し裏切られたような気分である。
あとは改めてプレイして感じたことだが、前までは雨音と文乃ルートが好印象だったと記憶していたのだが、意外と藍ルートが一番良く出来ている印象を受けた。
文乃ルートはシナリオというよりもキャラ、シナリオ自体は物語の全貌を解き明かすだけのようであった。
それだけなら文乃以外のルートをプレイするだけでもほぼ全貌は分かるので、文乃ルートは総集編のような印象が強い。
まぁ、それでも作品全体を楽しめたことは確かであるから、作品の評価が下がったわけではない。
評価が変わったところといえば、物語の重要な本質以外は結構雑に描かれているところがあり整合性が欠けている箇所が多々あること。
そのほとんどがテキストの使い回しによって生じているけど、ライターが設定を忘れているっぽい箇所もある。
別に本質以外なのだから気にしなければいい話だけど、自分のように気になる人には気になって仕方がないと思う。
そもそもこれは完全版独自の問題かもしれないのだが、そういう粗を発見できたのも復習プレイのおかげかな。