バカゲーというよりコメディだわね。絵未一択。
プラマイウォーズプレイ後しばらくアサプロ作品から離れていたけれど、プレイするとやはりここの作品は楽しい。
ただ、恋0ぐらいの時よりはバカゲーとしての鋭さが鳴りを潜め、同時にヒロインの可愛さが強化された印象。本作『恋愛、借りちゃいました』はバカゲーというよりは萌え系ラブコメディという感じがした。だがしかし、そここそがバランス良く最後まで飽きずにプレイできた要因だと思う。
しかし重要なルートの分岐に通帳と現金を選ばせたり、絵未の豊かな表情だったり、ニマニマ笑ってしまう要素はふんだんに盛り込まれ、やはり根っこのところは変わっていないのねと妙に安堵する気持ちもあったり。
これまで10年以上、新たな挑戦も盛り込みつつ安定して面白いゲームを提供し続けているガッツに、恋0より高い点数をつけてみたが、この点数のほとんどは椿先生と絵未の可愛さ、そしてルートの良さに付けられたものだ。
見栄っ張りだがその分頑張り屋で、変に気取った態度を取らなく親しみやすい絵未に対し、正直天満のような「私が主人公のことを一番わかってる」ムーブをかますヒロインがものすごく苦手だった。なので後半の告白から彼女の登場シーンがしんどくなってきたのも事実だった。
悪い子ではないんだけれど。いやチョイ悪だけど。
本作はメインヒロイン二組に分岐する共通を終えると、三角関係を主題にしたもう二人のヒロインの共通が始まるという、少しばかり変わった構成になっていた。これはなかなか分かりやすく進めやすい構成だった。
自分が好きな人か、自分を好きでいてくれる人か、この二択を迫ってくる作品はもれなく大好きなので、後半の展開はなかなか熱くてよかった。
楽しい時間をありがとうございました。