わるきゅ~れ作品の中でもダメな奴でした。
【簡単なあらすじ】
記憶を失くした青年が愛する人を救う為に巫女を凌辱するストーリー
【感想】
最初にダメな理由を述べる前に、本作の原画を担当した「泉水いこ」という人は、黒髪・ヤンデレ・和モノがフェチな絵師で、
この物語の雰囲気にピタリと嵌る配役だと思います。(注釈):『鬼うた。』関連描いている人
そう思いながらも、主観的に見て顔の造形が若干いまいちな様な……。
顎が異様に長かったり、横顔の状態で一つ目に見えたりと、少し気になってしまった部分がありましたので……。
(最もコレに関しては非常に感覚的で個人差がある事を明記しておきます)
でも問題はそこでは無くて、圧倒的なシナリオの悪さが足を引っ張った要因です。
抜きゲーなんだから、最低限のシナリオさえ用意してくれれば文句はなかったのですが、それすら叶わない杜撰な内容。
何と言うか画竜点睛を欠く処の話じゃなく、説明不足というより説明下手でピンとこないのが正しい感覚に思えます。
ネタバレになるので深くは語りませんが、あらかた展開が読める茶番劇に加えて、
結局全体像の掘り下げが曖昧なので、各ENDとも良く分からないまま終わる始末。
また肝心のエロに関しても精彩を欠きました。
開始30分くらいエロ無しのも大概だけど、露出のある改造巫女服の所為で、巫女の神聖さや冒涜感が味わえない上に、
村八分なオカルトの話のようだけど、安易な触手攻めに突き詰めたエロさが感じられません。
言ってしまえば、いつもの荒唐無稽な設定やニッチなエロさが醸し出す“わるきゅ~れ”らしさが全く伝わってこない作品でした。
そのためシナリオもエロも只の中途半端な抜きゲーとして仕上がった次第で残念。
【総評】
上記の理由により、あまり皆様にお勧めできない作品と云えます。
また声優陣は素晴らしいのにキャラの魅力が伝わらない、ある意味ヒロイン潰しの要素も兼ね備えています。
しかしながらCG数28(差分含めず)+8(立ち絵)、Hシーン数28とコスパは相応に思えます。
ですが個人的に物足りないと感じてしまうのは、本編が印象に残らないくらい薄い為でしょうね。