何故だろう?女装ネタは本来苦手なのだが、朝日なら許してしまう不思議
主従関係とはかくあるべきという絆がテーマになった作品。
服飾という興味のない人には取つきにくい話題だが、話の進行がスムーズなおかげで大して違和感なく物語に没頭することができました。
内容に関しても、夢を追いかけるために不遇な身の上ながらも、ルナという至高の主人と出会うことで、彼女に付き添う従者として自らの隠れた才能を開花する…
大まかに言えば、奏ルート以外はこんな感じ。
またヒロイン毎に夢の道を阻む壁が用意されており、
ルナ:衣遠
ユーシェ:ルナ
瑞穂:朝日が男
奏:悪質なイジメ
(奏以外は少なからず衣遠が障害)
朝日との絆が確かめられる仕様としては、非常に効果的で話にメリハリをつけるのに役立っている。そして個性的なキャラクターが存在する中で、一際目立つのがルナだろう。
前述したが従者と主人の関係をよく表現されており、ルナと朝日の信頼をライターが書きたかったのが良くわかる作品。
個人的個別順位としては
ルナ>ユーシェ>瑞穂>奏
総評として、非常に良くできた乙女ゲー。ですがシナリオのルート毎の内容の差が激しい。ひとえに複数のライターがいるため、その差がはっきり出たといえる。
あと忘れがちだが、女装をするのは個人の自由だが、その格好で女学園に入学するのは犯罪です(サーシャ除く)。私が衣遠の立場でも動機を含めて認めないでしょう。
そういった罪の意識が少し稀薄なのが気になりました。