幸福に生きよ！
6つの視点で描かれる、壮大でかつ狭小な世界観の中で繰り広げられる人間模様。
すかぢの魂の作品と言える。
哲学めいた文章や、思わず「ふざけてるのか」と言いたくなるＣＧやテキスト、胸糞悪くなる展開や謎めいてどこか気になる構成とのほほんとした緩いギャグセンス。
なんだか闇鍋を彷彿とさせる、おおよそのジャンルを詰め込んでコツコツ長々と煮込んだ作品になっている。
この作品の良さを一言でいうと難しい。
最初は良くわからないまま進んで、意味不明な点が徐々に解明されて、最後にそういうことだったのかと納得して物語は幕を閉じてゆく。
要は一人の人間の数奇な人生を様々な視点で進行し、最終ルートで止まっていた時が進み、その後幸福に生きてゆく話。
それを組んだシナリオ構成は正直言って舌を巻くほど素晴らしい出来だと思い、そこに到達するまでは苦痛を伴う苦難の道のりだったと言える。
すべてを理解するには、二週・三週するか、公式本を見るかを勧めます。
ちなみに私は両方です。