エロシーンを繋ぐためにADVがあるわけじゃなかったんや!
この手のキャラゲー?を初めてやって衝撃を受けるという、ある意味テンプレ人間なので評価は色々甘いかもしれません。
抜きゲーはいっぱいやってます。何でこの作品を手に取ったのかはわかりません。マジで謎。
作品に興味を持たれた方への一助に自分なりの懸案をひとつ。
この作品は「疎外感」をとても重用したつくりになっています。
日常パートであれば、仲間と俺の絡み→だが、俺は・・・
個別ルートであれば、対象キャラと俺の絡み→でも、私は・・・(あるいは俺たちは)
と、ギャップを作る際に必ず「自分の居場所」との不和を持ち出すのが、この作品のお約束です。
日常パートの長さは、プレイヤーに居場所を獲得させるための期間になっています。
この長さに耐えられない方や、ギャップの作り方に不快感を感じる方には、あまり楽しめないものであると思います。
その点には注意してください。
伏線の張り方や、その展開に関しては可もなく不可もなくでしょうか。
それだけで見れば稚拙だったり、いわゆる超展開な部分もあったりで良作ではありませんが
作品を通じて「これを描きたい」という、前段の部分は一貫しているため
シナリオの出来にとにかく拘りたい方でなければ、気にならない程度ではないかと。
その他の部分は、個人的な趣向で評価が分かれそうなので割愛。
あ、エロは期待しない方向で。
素材は良いのにもったいないと感じたのは、自分が抜きゲースキーだからなのか。
以下、ネタバレ強のキャラ感想。
気に入ったキャラは幸
メイドで委員長でロボでスペック高くていつも笑顔で働き者で慎ましい女の子。
こんな属性が自分にあったことに絶望。
1つ2つの組み合わせならピクリともしないのに、揃うと何故にこの威力なるか?
すっぽんぽんです
展開が稚拙で、個別√はふーんと言う感じ。
ただ家族愛の描き方は秀逸。ちゃんと感動もありますた。
次点、みちる
アホの子とみせかけて、本当にアホの子だったという扱いが基本。
「アホをどう愛すべきなのか」という深遠なテーマで
ライターさんの回答には物凄く期待してたのですが、まぁダメでした。
上で書いた通り、ギャップの作り方に条件があるため
「アホではないみちる」がどうしても必要だった、というのが原因でしょう。
このキャラに関しては、お約束から外しても良かったのでは。
エロゲユーザーの父性をくすぐる、アホデレの新境地を開拓して欲しかった。
可能性はあったと勝手に思っています。
次いで、天音
巨乳でビッチとかドストライクですし
快楽、あるいは純愛による奉仕願望を持つキャラは巷に溢れていますが
罪悪感からくる奉仕願望という珍しいキャラ設定を持つ天音さん。
あまりピンとこなかったのは、やはり抜きゲー視線をくすぐられたからなのか。
個別は、確かに良かったのですが
トラウマから現在までの、「立ち直りきれなかった期間」をもう少し濃密に描いて欲しかったかなと。
お星様になる最期も「罪」をテーマにした以上、必要だったのかもしれませんが
トラウマ直後からの、ずれた現実感を自覚していく過程が、
贖罪の人生を描くのであれば必須だったのではないかと。
まぁ、単純に
ばーさんじゃ抜けんわ!って文句なんですが。
<贖罪Hしてたら肉欲に溺ちゃった逃避Hエンド>でも良かったじゃまいか。
すごくエロそうなんだけど・・・・・ダメかな?
他はロリと、ひんぬーのツンガキ設定がアウトだったので割愛。
エロゲー良いですね。色んなエンタメ性があるんだなと認識させられました。
丁寧なつくりにとにかく拘るというのは、物作りの基本ですがなかなか出来る事でもありません。
FrontWingさんのおかげで、良い作品に触れて価値を知る体験が出来ました。
今後も応援したいと思います。
というか、続編があるんですよね。
ぜひ!ぜひに!
「贖罪奉仕プレイ」と「肉欲に溺れる罪」との狭間で苦しみだした天音に
エロは正義だ。とサムアップする√を!
是非にお願いしたいかなー。だめかなー。