歪みねぇエロシチュをぶち壊すＲＰＧ部分
本作をプレイした時ほど、エロＲＰＧにおけるエロとゲームのバランスを考えさせられる事はなかったと思う。
というのも、本作のエロシチュはかなり珍しく、間違いなく抜けるからだ。
モンスター姦、ＮＴＲ、モン娘の尊厳を踏みにじるリョナと好みが明らかに分かれる部分はあるが、好みが合えば間違いなく抜けるし、絵師の仕事も歪みねぇ。
ところが、一方ではＲＰＧ部分になまじ力が入っていて、しかもエロのボリュームが少ないため、プレイ時間の大半をレベリングに費やすという弊害も発生してしまっている。
エロが大して抜けないのならば、やりこみ系作品としてまだ割り切れるだろうが、残念ながらエロの出来はかなり抜けるため、個人的にはかえって評価が低くなってしまった。
ＲＰＧ部分で最大のマイナス点が、高すぎるエンカウント率である。しかも逃げる確率が決して高くない上に、ボスが総じて強めに設定されているため、ちゃんとレベルアップしないと勝てない。
レベルアップに意識が集中している中で唐突にエロを提示されても、多分プレイヤーはついていけないのではないかと思う。ボリュームが少ないならば猶更。
エロＲＰＧには二種類あると思う。エロ重視でゲームはぬるいか、ゲームに気合が入っていてエロはおまけか、どちらかだ。
自分が今までいろんな作品をプレイしてきた限り、両方を満たせる作品なんてまず存在しない。今や大御所ブランドとなったエウシュリーしかり、九尾しかりである。
アストロノーツ・シリウスだって両方を満たしていると思いきや、ゲーム部分に関して一部から批判があるし。
ゲームバランスのとり方がまだまだ下手だといえばそれまでかも知れないが。
両方を満たそうとすると大体中途半端になる。それに当てはまるのが残念なことに本作である。
本作のタイプはＲＰＧに気合が入ったゲームだと思うが、個人的には逆にＲＰＧ部分は今よりもややぬるくして、エロを重点的に力を入れた方が良かった気がする。
エンカウント率を低くして、そこまでレベリングしなくてもちゃんとボスに勝てるようにすれば、もっとエロが光った作品になれたと思うのだが、どうだろうか？
一応、救済措置として最強セーブデータが同梱されている。でもこれをやるくらいなら、そもそもＲＰＧにする必要性がない気がするのだがｗｗ
元々エロに関してはなかなかのものを持っているサークルである。初ＲＰＧという事でゲームバランスのとり方に不慣れな部分もあったかも知れないが、個人的にはこのサークルさんにはゲームはぬるくてもいいのでエロに力を入れた作品を作ってもらいたいと思う。