エロのクオリティは高いが、やり込み派としては消化不良感が否めない
まずエロは黒電車ファンならば納得できる出来であるという事は断言できる。
前作「すじもんクエスト」のように、ある種の笑いが先に来るような作風ではないにしろ、手堅く、基本をしっかり押さえているのは間違いない。
結構どアップが出てくるので、やたらとエロのリアリティが高いのも大きな特徴。
注意してもらいたいのは、主人公の加工屋と女主人公のアゼルは、冒険のパートナーであって、決して恋人同士ではないこと。
主人公×アゼルの絡みもあるが、主人公は女性キャラ、アゼルはマスターを除く男性キャラのほぼすべてとエッチするので、寝取り寝取られという感じはまったくない。浮気うんぬんというものとも無縁である。
ゲーム部分は、実はSugar Starが制作している。というよりも、本作は黒電車とSugar Starとの共作という形を取っている。
そのため、ゲームのインターフェイス部分はSugar Starの最近の作品と酷似している。
つまりは戦闘は簡易アニメで、サクサク進むという事である。このストレスフリーな部分はポイント高い。
では、本作は万人にお勧めできる名作と言えるかというと・・・残念ながら一歩及ばず。
なぜならば、ゲームとしてのボリュームはあまり大きくないからだ。やり込み系のゲーマーが好きになりそうな要素はあるが、コンプはそれほど難しくはない。
4時間もあればコンプは可能である。ここをどう評価するかで大きく点数が変わると思う。
寝取り寝取られ、浮気といった要素を求めるならダメとは書いたが、あとは敗北エロを期待する方にもお勧めはしない。一応簡易アニメはあるが、回想枠の登録はなし。
RPGとして普通にプレイする分には十分楽しめると思う。あとはエロで男女が絡むときの駆け引きみたいな描写に力を入れているので、そこを重視する方向けかな?